モダンなテイストで厳かな神事や日本の美しさを魅せる「寒川神社」のサイトを分析

寒川神社のサイトは、画面いっぱいにスペースを取られた美しい写真、映像に彩られて構成されています。
サイトを訪れると、雲がひらけるアニメーションとともに本殿が現れ、揺らぐ霞や光のアニメーションで、まるでその場にいるかのような臨場感を感じることができます。
また、メニューにマウスオーバーすると「神事」や「ご祈祷」「道案内」などそれぞれのメニューに沿った美しい映像が背景に流れ、雰囲気を演出しながらわかりやすくユーザーを誘導します。
また、その際にメニュー部分に縦に入る細いラインが、日本らしいビジュアルの中にモダンさを演出しています。

縦スクロールでコンテンツが並んでいますが、それぞれのコンテンツで画面が固定され、内容が区切られた読みやすいデザインです。画面が一枚の絵としてでデザインされ、コンテンツを読み進めるのに邪魔なものが目に入りません。 

「寒川神社のストーリー」として、一、二、三と続きますが、このテーマの縦書きのコピーが画面に漂うように美しく現れ、日本らしい厳かな雰囲気を表現し、それぞれ読み物の表紙のようにデザイン性の高い画面が決まります。
一、二、三の漢数字、さりげない英訳のタイトルとmoreのあしらいが繊細ながらもかっこよく、モダンなイメージを追加しています。
背景となる写真は、黒い文字を邪魔することなく加工されて淡い色でまとめられており、文字のサイズ、文字感や行間もすっきりと読みやすいように配慮されていると思います。

それぞれのストーリーの「more」からコンテンツの中に進むと、説明ページが現れます。
広々とした画面の中で、写真の切り方、文章のレイアウトが工夫され、固すぎず柔らかすぎず、美しい文字組と写真で雑誌のように洗練された印象になっています。
また、ここではタイトルに使われている朱色のマークが各ページで 差し色として効いており、シンプルな画面の中でアクセントになっています。

神苑や境内の上面図は水彩のような淡い色を使って美しく描かれており、建物にロングシャドウをつけることで建物が立ち上がって見えるような不思議で現代的な立体感を出しています。

また、場所をクリックするとその場所の写真と説明が現れます。この画面のBack、Closeなどの部分も細い線と文字で繊細ながらもわかりやすいナビゲーションになっています。

神社までの道案内のページを開くと、実際に境内を歩いているかのような、澄んだ雰囲気とカメラワークの映像。
映像で広々と大きく画面使い、真ん中にタイトルが来ることでキリッと画面を引き締めています。

電車でのアクセス部分のデザインも、ゆったりとしたスペースの中で縦書きで綺麗に揃えられており、駅や路線が視覚的にもとてもわかりやすく説明されています。

どのページを開いていても上部中央に神社のマークがあり、説明しすぎずにTOPページへの道筋が作られているのも印象的です。

寒川神社のサイトは全体を通して、神聖さや日本らしさ、和のテイストの中に、どこかモダンなデザイン要素が加えられており、伝統や歴史、古いものを古臭く見せない工夫がされています。
白い地に映える写真や映像の美しさはもちろん、余白・空間の取り方、写真の使い方や文字のレイアウトで大きく全体の印象が左右されます。
厳かな空気を演出し、日本の和や古き良きものをその良さを引き立てつつモダンに魅せている美しいサイトデザインです。