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サイト制作一括見積サイトのメリットとデメリット

サイト制作一括見積サイトのメリットとデメリット

新規でサイト制作を発注する際に、制作ができる発注先を探さなければいけません。
ただ、制作会社を探すのに、何を基準に良し悪しを判断すれば良いのかわからないという方は少なくないのではないかと思います。

そこで利用されやすいのがサイト制作の一括見積サイトです。

本記事では、一括見積サイトのメリットとデメリットをご紹介します。

目次

一括見積サイトとは

一括見積サイトはいくつかありますが、その多くは、制作内容を登録するだけで、いくつかの制作会社が一斉に見積書を送付してくれるサービスです。

発注者は1社1社に対してお問い合わせする必要がありません。
一括見積サイトによっては、制作内容を明確に提示する必要があるものや、一括見積サイトの運営スタッフが制作内容をヒアリングしてくれるものまであります。

発注者を明確にするために、会社名、氏名、電話番号、住所、制作内容などを登録しなければいけませんが、見積もり以外の事で営業の電話がかかってきたりすることはあまりないので、情報登録に対してあまり心配する必要はないかと思います。(もちろん、すべてが安心なわけではないので、サイトの運営会社はしっかりと調べるようにした方が良いでしょう。)

一括見積サイトの種類

一括見積サイトは複数のサイトが存在しますが、大きく分けると2つのパターンがあります。
クラウドソーシング型業者選定型です。

クラウドソーシング型

クラウドソーシング型では、発注者が発注情報を登録すると、サイトに登録しているユーザーが発注内容を確認し、もし自社で制作したいと思ったら、制作会社側が立候補し、見積もりや制作内容などを提案します。
立候補に対して特に制限はないため、発注内容にも寄りますが、多くの制作会社からのオファーをのぞめます。

クラウドソーシング型には、制作会社よりも、フリーランスが多く登録しているという特徴があります。
フリーランスが多い上に、立候補も多いので、発注者側には、立候補者を選定するための、選定眼が必要になります。

クラウドソーシングには駆け出しのフリーランスや、実力の低いフリーランスも登録できてしまうので、そういった方に制作依頼をしてしまうと、思っていたものとまったく違うモノが出来上がってしまったり、思うように制作フォローしてもらえない事もあるので注意が必要となります。

価格競争が起こりやすいので、低単価での発注も可能という一面もありますが、低単価故に、質の低下に拍車がかかっているというのがクラウドソーシングでの実状でもあります。

受発注が成立すると制作費用の数%を手数料として発注者が支払うパターンや制作側が支払うパターンがありますが、どちらにしても発注したうえで費用が発生するので、簡単に登録しやすく、多くのフリーランスが登録しています。

業者選定型

業者選定型は、一括見積サイトの担当者がヒアリングなどを行い、制作内容にマッチする制作会社を3~5社程度まで絞り込んで紹介してくれるタイプのサービスになります。

クラウドソーシングでは、制限なく申し込みが入るので、全ての業者を見て、発注側が選定するというのはかなり骨の折れる作業になります。
しかも、どんな情報を掲載すれば制作会社側が精度の高い見積もりを提示してくれるのかなど、フォローがあるタイプも少ないので、誰かに管理されることなく手軽に一括見積を取りやすいという反面、クラウドソーシングを利用すると自社での管理にかなり時間を要してしまうところがあります。

業者選定型は3~5社まで絞ってくれる上に、制作内容もヒアリングしてくれるケースが多いので、ホームページ制作の知識が全くない方などは、業者選定型の方が向いていると言えます。

業者選定型の場合は、各制作会社側が受発注に限らず月額で数万円~数十万円の会員費用を支払っている場合がほとんどです。
制作会社側としては会員費用を支払っている代わりに、一括見積サイトを営業代行として、仕事を獲得するような考え方となります。
月額で数十万円の支払いをしているケースも多いので、登録しているのは、フリーランスよりも制作会社が多くなります。
支払能力があるので、それなりにしっかりした会社が登録しているというのも特徴のひとつと言えます。

一括見積サイトのメリット

一括見積サイトのメリットは何といっても手軽さです。
自身で制作会社を探すことなく、一括見積サイトに発注情報を登録するだけで、数社の制作会社がエントリーしてくれます。
自身で探してしまうと、せっかくお問い合わせしたのにも関わらず、その会社では対応できないようなケースもあるので、実際にどこまでやってくれるのかは別としても、制作会社側としては自社でできると考えており、案件を断る事のない制作業者を捕まえることができます。
クラウドソーシング型であっても業者選定型であっても、価格競争が起こりやすいため、お手軽な費用感で制作できるケースも多いようです。

一括見積サイトのデメリット

一括見積サイトのデメリットとしては、結果的に偏った制作会社やフリーランスから選ばなければならないというところにあります。

そもそも制作会社やフリーランスがなぜ一括見積サイトに制作業者として登録しなければいけないのかを考えるとわかりやすいかと思います。

制作会社やフリーランスが一括見積サイトに登録するのは、仕事が無いからです。
特に、クラウドソーシングに登録している多くのフリーランスはそういった仕事の無いクリエイターです。クラウドソーシングは単価が非常に低くなりやすいので、一般的なクリエイターはクラウドソーシングに登録するという事はほとんどありません。

フリーランスクリエイターで仕事がないという場合には、いくつか理由はあるかと思います。

例えば、まだフリーランスに成りたての場合、繋がりが少ないのでクラウドソーシングに登録するというケースはあるようです。
ただ、当社の知る限りでは、フリーランスに仕事がないという場合のほとんどは、制作に対す実力が欠如しているケースがほとんどです。
WEB制作業界は狭いので、しっかりとした実力を持っている人は、様々なところから求められるため、仕事に無いという事はあり得ません。
仕事が無いというのはそれなりの理由があって、仕事が無いのです。

そういう集まりになってしまっているのがクラウドソーシングだと言えます。
業者選定型の一括見積サイトも、クラウドソーシングよりはしっかりしていると言えますが、やはり、偏りはあるので、その偏りを踏まえた上で検討する必要はあります。

制作会社の選び方

一括見積サイトで見積を取ることは良いのか悪いのかで言うとクラウドソーシング型はオススメしません
クラウドソーシング型ではトラブルの多発しています。利用しない方が無難かと思います。

業者選定型は見積もりケースによっては「悪くはない」というところにとどまります。

例えば、業者によって見積に開きが多いような場合は一括見積サイトを利用するのはアリだと思います。
システム的な要素が多くて、相場感が制作会社によって大きく変動してしまうようなものは見積もって見ないとわからないというのはあると思います。

逆に、シンプルなWEBサイトを制作したいという場合は、ある程度、相場感(WEB制作の相場に関する記事はコチラ)は決まっているので、一括見積サイトで見積を取ってしまうと似たような業者で無駄な価格競争が起こってしまって質が落ちてしまう可能性があります。

シンプルなWEBサイト程度であれば、人から制作業者を紹介してもらうのが良いかと思います。紹介者も下手なところは紹介しないので信頼できるはずです。

もし、紹介してくれる人がいないという場合は、当社でもサポートさせていただくことは可能です。気軽にご相談いただければと思います。

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この記事を書いた人

Webディレクター歴20年。大卒後、制作会社や広告代理店を経て、2013年に独立。ビジネスに貢献するWebサイト制作をモットーに大手企業から個人事業主まで幅広い顧客のWeb戦略をサポート。昨今では制作会社や顧客のWeb担当者へのWebディレクション教育なども担当する。Webに関するご相談は本ページ上部の「ご相談・お問い合わせ」まで。

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