ディレクション費
制作会社(業者)からの見積もりに含まれる「進行管理・連絡調整・品質管理」のための費用です。主にプロジェクトマネージャー(PM)やディレクターの人件費にあたります。
※Web 制作では、総額の 10〜20% が相場です。(見積書によっては「進行管理費」「PM 費」などと書かれることもあります)
見積もりの勘所:「安い見積もり」には必ず裏がある
ディレクション費が無い、または極端に安い見積もりは、「納期管理や品質チェックが手薄になる(放置される)」サインです。フリーランスへの発注が安いのも、「ディレクション(進行管理)を自社でやらなければならない」ことの裏返しです。見積もり上の金額だけでなく、「見えない手間」を含めて判断することが重要です。
実務でのチェックポイント(ディレクション費に含まれる主な業務)
以下の業務が業者の見積もりから漏れている場合、自社と業者の「どちらが担当するのか」を発注前に必ずすり合わせましょう。自社で担当する場合、あなたの工数(人件費コスト)が奪われることになります。
- スケジュールの作成と週次の定例ミーティング運営
- 要件の整理、素材の受け渡し、進捗管理
- 納品前の品質チェック、公開時の立ち会い
よくある落とし穴(注意点)
- 総額だけ見て決めてしまう:複数社の相見積もりで「総額の安さ」だけで選び、ディレクション費が削られていることに気づかず、後から自社の業務量が膨れ上がって炎上する。
- 内訳が不明瞭:ディレクション費が「一式」とだけ書かれており、何をしてくれるのか(どこまで責任を持ってくれるのか)が曖昧なまま契約してしまう。
- 追加費用のトラブル:自社の確認遅れなどでスケジュールが延びた際、「期間延長に伴う追加のディレクション費」を後から請求されて揉める。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- プロデューサー
- 経理 / 購買
- ディレクター
- 経営層
会話上での使用例
見積に書かれたディレクション費の内訳を業者に確認する場面
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Web 担当者
お見積りのディレクション費なんですが、内訳を教えていただけますか。何時間かける単価で出ているのかが分かると助かります。
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業者ディレクター
承知しました。週次の定例が1回1時間半で16回、素材の調整に30時間、公開の立ち会いに8時間、公開後のフォローに20時間という形です。担当者ごとの稼働も添えてお出ししますね。
安い見積を経営層に説明する場面
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経営層
B 社の見積、A 社のほぼ半額じゃないか。こっちでいいんじゃないの。
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Web 担当者
実は B 社にはディレクション費が入っていなくて、進行管理をうちで持つ前提なんです。社内で月40時間ほど割くことになるので、その人件費を足すと A 社とほぼ同じ水準になります。社内で進行を回せるかどうかが判断の分かれ目だと思います。