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そのSEOはもう古い!? シンSEOの在り方と対応

そのSEOはもう古い!? シンSEOの在り方と対応

SEOって、サイトの中にキーワードを入れ込んだり、サイトいじったり、記事をたくさん書いて、検索順位を上げるやつでしょ?

お言葉ですが、そのSEOは古いです!

このような古いSEOをSEOだと思い込んでしまっている方が非常に多いため、本記事では、現代のSEOがどのような状況にあり、どのような事を行うのがSEOなのか解説させていただきます。

目次

GoogleのSEOとは

SEOとは何か

SEOとはSearch Engine Optimizationの各単語の頭文字をとったもので、日本語でいうところの「検索エンジン最適化」を指します。ここでいう検索エンジンとはGoogleの検索エンジンを指すことが一般的で、Googleの検索エンジンに対して最適なウェブサイト制作を行う事を指します。

SEOと検索順位の関係性

なぜ、検索エンジンの最適化を行う必要があるのでしょうか?
SEOとはGoogleの推奨する「サイトの最適化」であるため、SEOが成されているWebサイトはGoogleに「良いWebサイト」と評価されやすいため、検索順位へ影響を与えます。

SEOが成されていることによってWebサイトの検索順位は上がりやすいと言えます。

Googleにとっての良いサイトとは

SEOと検索順位の関係性

では、実際にSEOとはどのような事を行えば良いのか?
これはGoogleの開発者がそれなりにヒントを与えてくれていて、都度、SEO業界ではトレンド情報が出回ります。

ただ、その内容は、それほど技術的な事ではなく、超ざっくり言えば

  • サイトの構成は、情報構成とマッチしていると良い
  • 関連性が高くて分かりやすく掲載されていると良い
  • ファイルの容量は軽い方が良い
  • 掲載情報が信頼されている方が良い

などがあります。

これらはSEOの教本だったり、ネットで少し調べるだけでも出てきます。
基本的な部分は非常に簡単なことであり、誰にでも実行できることなのです。

ただ、そういう情報だけが独り歩きしてしまって、SEOの本質を失っているのが現状だと言えます。

そのSEOはもう古い!誤ったSEO

上記のようなSEOの施策内容が世の中に出回ったことにより、SEOに対する考え方が安易になってしまい、次のようなSEOに対する誤った理解が広まっています。

キーワード対策すれば検索順位が上がる

キーワード対策すれば検索順位が上がる

これは、ちょっと前までよく唱えられていたSEO対策と呼ばれるもので、GoogleからのSEOのヒントを参考にそれらを対応内容に落とし込んだものをフォーマット化したような内容で

  • titleタグの設定
  • descriptionの設定
  • ページ内のキーワード・関連キーワードの割合
  • ページ内のテキスト量
  • 被リンク量
  • 見出しテキスト内容
  • サイト内リンク
  • サイトボリューム

あたりが良く言われているものです。これらは、確かに対応することで検索順位を上げやすくするかもしれませんが、逆に「これさえやっておけば検索結果に上位表示される」という誤解が生まれしまい、サイト内の情報に対して、小手先の対応が増えてしまい、小手先SEOが流行してしまいました。

そのため、検索エンジンのアップデートされると、上記の対応内容もアップデートされ、影響を受けて、検索順位を下げてしまったり、ひどい場合は検索順位外になってしまうようなこともあります。

正しい情報さえ掲載していれば検索順位が上がる

正しい情報さえ掲載していれば検索順位が上がる

これは、上記の小手先SEOのアンチが唱えがち対応を指しています。

Googleは小手先のSEOで検索結果を上位化したいとは考えておらず、正しい情報が掲載されていれば、自ずと検索順位は上がるという考えです。このような自分さえ正しければ後は周りが合わせるという自己中心的なSEOを筆者はエゴSEOと呼んでいます。

とはいえ「正しい情報を掲載する」という考え方自体は間違っていません。ただ「正しい情報」の捉え方が間違っているケースが多く、「そこにある情報を掲載する」という事を正しい情報と捉えていて、それが掲載されていればいずれGoogleが評価するはず、いつまでたっても検索順位は上がらないということは多々ある事です。

もしかすると将来的には検索順位を上げるかもしれません。ただ、それは何年後のお話でしょうか?
そのような検索順位の上がり方は数か月単位では考えられにくく、2、3年後にはもしかしたら…というレベルです。

となった場合、ビジネスとして考えて、2、3年後に検索順位に出てくるようなWebサイトで良いのでしょうか?

このような「正しい情報さえ掲載していれば…」というのは顧客のビジネスに対して無関心で無責任なWeb制作者が発しやすい発言と言えますが、実は筆者も20年ほど前までは言っていたセリフで、ブーメランで自分にも刺さる言葉です。

現代的なシンSEOとは

では、SEOとはどうあるべきなのか。現状におけるSEOの状況を踏まえて、筆者なりに述べさせていただきます。
ちなみに「シンSEO」としていますが、そんな言葉、存在していません。流行に乗って付けているだけなので、仕事上で口に出すと恥ずかしい思いをするため、この場だけに留めておくことをお勧めします。

SEOは変化し続ける

まず、大前提として、小手先SEOはやっている事的には間違いではありません。現に、対応内容自体は、Googleの開発者がGoogleの検索に対して重んじている事をベースに対応している内容なので、対応しているに越したことはないのです。

ただ、この「検索」の精度が日々進化していることによって、小手先SEOさえしておけば大丈夫というという事にはならなくなっているのです。

Googleは、ユーザーに対して、ユーザーが欲しい情報を適切に提供するために、検索エンジンを日々進化させています。(正確には不定期なアップデートが入っている)

今の小手先の内容さえ網羅されていれば、ユーザーが欲しい情報を適切に提供できるとは限らないし、ユーザーを無視した、順位を上げる事しか考えていない小手先SEOに対して、Googleは不適切なWebサイトと判断し、順位を落とさせるなどの更なる進化を続けているのです。

誰のためのSEO

このように、Googleの検索エンジンはユーザーのためにあります。ユーザーに対してより良いものを提供したいのです。より良いものとは、ユーザーが検索したときに、的確に欲しい情報を届けることにあります。

だからこそ、「正しい情報」を提供することは正しいのです。
但し、正しい情報とは何でしょうか?エゴSEOでは、これを、自分たちの持っている情報を並べることだと勘違いしています。イタリアンレストランでピザが食べたかったから「ピザありますか?」と聞いたら「ピザはありません」と言われたので、お店を出ようとしたらピザが運ばれているのを見て「ピザあるじゃないですか」と言ったら「あれはピザじゃなくてピッツァです」とコントのような事を言われるようなもので、ピッツァは正しいかもしれないけど、ユーザーの目線で会話することもできない正しさは正しさではないと言えます。

ピザとピッツァくらいなら、今の検索エンジンは同一の言葉と判断して検索順位に入れてくれますが、このような、ユーザーの求める言葉を判断できずに正しい言葉を並べてもそれはユーザーのための正しいSEOではないのです。

SEOとは、キーワードを通して、ユーザーの言葉と欲求を理解した上で、ユーザーを満たすことのできるWebサイトを提供することです。

何をすべきなのか

さて、では以上を踏まえた上で、現在、SEOとは何をすべきなのでしょうか?
進化し続けるSEOを踏まえると、その進化の先を見据えながら、現状のSEOに対して親和性の高いWebサイトを作っていく必要があります。

以下に、それぞれのSEOのステップを記載しました。もちろん、SEOは進化し続けるのでこれだけで良いという事でもありませんし、ユーザーの事を考えるのであればもっとやるべきことも見つかると思います。
一つの対応事例として捉えていただければと思います。

SEOのトレンドを捉える

まずは現状のSEOトレンドを捉えましょう。ユーザーが欲しい情報を獲得するために、Googleが何を重要視すべきだと考えているのかを本質を理解しましょう。

例えば、ここ数年でも、MEOE-A-Tなどの要素の重要性も目立つようになりました。その重要性の在り方を踏まえた上で、コンテンツを拡充したり改善することで、よりユーザーにとって信頼できるコンテンツ作りを検討できるようにしましょう。

自社(サービス・商品)のキーワードを分析する

まずはキーワード分析から進めましょう。

SEO初心者ほど、自社(サービス・商品)のキーワードを理解していないことが多いです。ビックワードを選択することは非常に簡単なことですが、ビックワードを選択したユーザーの何割が、そのサービスを求めているでしょうか?ビックワードと自社サービスのマッチング度を過信し過ぎない事です。

踏まえた上で、自社サービスだからこそ、最高のマッチングが考えられるキーワードもあるはずです。複数のキーワードを検討し、分類しておきましょう。

ユーザーのキーワードを分析する

次に、ユーザーが自社のサービスを求めている場合、または関心を持っている場合に、どのようなキーワードを用いて検索するか検討します。

例えば、先ほどの「ピザ」「ピッツァ」の違いのようにユーザー自身はサービスに対してピッタリのキーワードで検索するとは限りません。この程度の違いは、検索エンジン側で統一のモノと判断してもらえるだけ進化していますが、まだユーザーの言葉をすべて理解しているわけでもありません。

そのあたりをコンテンツ側でフォローすることで、ユーザーのコントロールが多少悪くても、しっかりとキャッチできる体制を整えておく必要があるのです。

さらに、ユーザーのキーワードを分析することで、そもそもとしてユーザーが求めている情報を知ることもできます。
発信者側は自分の都合で情報発信してしまいがちですが、ユーザーが欲しいものと異なっている場合があったり、せっかく欲しいと思われている情報を持っているのに、必要ないと判断して、掲載しなかったり、分かりやすく提供できていないことがあります。

ユーザーのキーワードを分析することでユーザーの事をより理解しましょう。

キーワードの競合を分析する

SEOとは相対評価で決まります。1位が2サイトになることはありません。1位とは数あるサイトの中で1サイトのみなのです。
昨今では1位に上がるWebサイトには1位掲載されるだけの納得感があります。

自身が期待しているキーワードは、どのような検索結果になっていて、そのサイトたちよりも相応しいでしょうか?

SEOは好きなキーワードで好きなように上位順位になれるというわけではありません。
上位に掲載されるのに相応しいコンテンツであるか、他のWebサイトと相対的に考えてチャレンジすべきキーワードを見極める必要があります。

サイトを設計する

キーワードを踏まえた上で、サイト全体を設計します。選定したキーワードを一つのページの中に強引に詰め込めば、ユーザーにとってわかりにくいコンテンツになります。また、その他のページの関連性などもあり、ユーザーはそれらも参考にしながら欲しい情報をより深めやすくなっている環境がユーザーにとって最適な検索結果と言えます。

選んだ、キーワードに対して、サイト全体で受け止められるような設計を行います。

ページを設計する

キーワードに対して、ページ内でどう理解を促し、ユーザーの満足感を得られるようにすべきか、内容を設計します。ページとしての役割をしっかりと考え、それぞれのページとのシナジー性を配慮したページを設計するようにしましょう。

もちろん、小手先SEOへの配慮も必要です。但し、小手先SEOのために、ページとしての主目的を欠いてしまってはいけません。ページの主目的に沿って、小手先SEOに対応していきましょう。
そもそもとして小手先SEOはユーザーにとって情報をより明確に分かりやすくするはずのものです。マイナス要因として利用するのは非常に勿体ない行為です。

検索順位を計測する

ページやコンテンツを作成したら、検討していたキーワードで検索順位の変化を計測し続けましょう。
管理するコンテンツやキーワードが多い場合はGRCのような検索順位チェックツールを利用するのも良いと思います。

まずは変化を記録することが重要です。

流入キーワードを分析する

さらに、定期的に流入キーワードをチェックするようにしましょう。Google Search Consoleなどで、対象ページに対して、どのようなキーワードで流入しているのかを確認しましょう。

思い通りのキーワードで流入しているのか、また、自社の他のページと競争してしまっていないか、もっとユーザーが知りたそうなキーワードが埋まっていないか、見れる情報は多々あります。

ページを改善する

以上の内容を踏まえた上で、よりユーザーのためにそのページやコンテンツがどうあるべきなのか、自社のサービスの状況なども踏まえた上で改善を施します。

そして、また「検索順位を計測する」に戻り、改善を繰り返すのです。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

現在では、小手先SEOだけでは中身が足りなくなりがちですし、エゴSEOだけでは、ユーザーの目線に対する親和性や競合への戦略策が足りなくなりがちです。

彼を知り、己を知れば百戦危うからず ~ 孫子 ~

このように、相手が何を求めているのか、自社に何ができるのかを踏まえた上で、戦略的なSEOを行っていきましょう。

実際に、どのようにSEOを進めて良いのかお悩みの方は当社まで気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

Webディレクター歴20年。大卒後、制作会社や広告代理店を経て、2013年に独立。ビジネスに貢献するWebサイト制作をモットーに大手企業から個人事業主まで幅広い顧客のWeb戦略をサポート。昨今では制作会社や顧客のWeb担当者へのWebディレクション教育なども担当する。Webに関するご相談は本ページ上部の「ご相談・お問い合わせ」まで。

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