スコアリング(業者選定)
複数の業者候補を、評価項目ごとに点数化して比較する手法。RFP 配布後の提案評価フェーズで実施し、組織として説明可能な意思決定を作る。最低限「項目・配点・採点者・採点根拠・合計点」が再現できる形にして、ファイルとして残す。
本書のスタンス(Lesson 3-4)は「信頼性 × やりやすさに重みを置く配点」。コストだけで決めない。配点は「課題理解度 25 / 提案内容 25 / 体制・実績 20 / 価格 15 / 担当者の質 15」のような構成で、評価軸ごとに重みを変える。配点表はRFP 配布時点で業者に開示するのが本書の流儀(業者の準備の質が上がる)。
評価項目の例:課題理解度 / 提案内容の具体性 / 実績(類似業種・類似規模) / 体制(継続性・属人化リスク) / 担当者の質(一次面談での質疑応答) / 価格 / 契約形態(請負 / 準委任) / NDA・著作権処理 / SLA。AI 時代の追加軸として「トレンド共有力」(Lesson 9-6)も。
落とし穴は、スコアリング表を後付けで作って恣意的、配点を全部均等にしてしまい差が出ない、点数低い業者を救済(経営層忖度)、採点根拠を残さず再現性ゼロ、採点者を 1 人だけにして偏り、価格項目だけ気になって他項目が低くても合計で勝ってしまう、業者にスコアリング表を見せず後から「あの配点が知りたかった」と業者側が嘆く。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- プロデューサー
- ディレクター
- 経営層
- 法務 / 契約担当
会話上での使用例
RFP の配点表を業者に開示するか議論する場面
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プロデューサー
スコアリング表は社内秘にしますか
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Web 担当者
本書の流儀では開示します。業者の準備の質が上がりますし、選定結果の透明性も担保できます。最終配点は公開、採点根拠は社内保管で
提案評価会議で経営層が「あの会社にしよう」と一押しした場面
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経営層
点数低かったけど A 社にしないか。社長同士仲良いし
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Web 担当者
スコアリングを覆すなら、その判断を意思決定マップに残しましょう。価格や実績以外で重視した観点を 1 行記録しておかないと、後で誰も再現できません