「ホームページ」「Webサイト」「Webサービス」の違いと、自社の立ち位置
この記事でわかること
- 「ホームページ」と「Webサイト」は本来別物。でも世間では同義で使われているので、相手に合わせて柔軟に使い分ければ十分です。
- Web には 7 つの「サイトの種類」があり、それぞれ担当者の仕事も KPI も別物です。
- 新米担当者が一番つまずくのは「オウンドメディア」「Webサービス」という概念そのもの。具体例を 5 つ見て初めてピンときます。
- 「うちもオウンドメディアやりたい」は、独自情報が担保できるかどうか を最初に確認します。AI 時代、コモディティ情報のメディアは生き残れません。
Lesson 1-1 で「Web担当者はコミュニケーションを管理する人」と捉え直しました。 では、その「コミュニケーションの場」である Web サイトには、どんな種類があるのか。 ここを掴んでおかないと、自社サイトのタイプも、KPI の置き方も、業者選びの軸も決まりません。 この Lesson では、サイトの呼び方の話から、種類の分類、そして AI 時代の独自情報の話まで一気に整理します。
1. まず用語整理 — 「ホームページ」「Webサイト」「Webサービス」の関係
1-1. 本来の意味
用語の出発点を、まず正しく押さえておきましょう。 「ホームページ」とは、本来 サイトのトップページ 1 枚 を指す言葉でした。 家のリビングのように、訪問者を最初に迎える場所、という意味合いです。 一方「Webサイト」は、トップを含む 全ページの集合体 を指します。 そして「Webサービス」は、ログインして使う アプリ型のサービス を指します。 SNS、会計クラウド、Slack のようなチャット、社内向けの便利ツール — このあたりが Webサービスです。
1-2. でも、世間では…
ここまでが「本来の意味」ですが、日本では事情が違います。 実務の場では、「ホームページ」が「Webサイト全体」の意味で広く使われている のが現実です。 お客さんも、上司も、業者の営業さえも「御社のホームページを拝見しました」と言うとき、トップページだけを見たわけではありません。 一般化した使い方なので、これを「本来は違う」と訂正して回るのは生産的ではありません。
1-3. 担当者としての姿勢
では、あなた自身はどう呼べばいいか。 本書では、あなた自身は「Webサイト」を使う ことをおすすめします。 正確で、業者や社内エンジニアとの会話でも誤解が生じにくい言葉だからです。 ただし、相手が「ホームページ」と言ってきたら、そのまま合わせてください。 厳密性を押し付けるのは担当者の仕事ではありません。 「相手に伝わりやすい言葉で会話する」という姿勢のほうが、結果としてコミュニケーションは円滑になります。
2. Web で見かける「サイトの種類」7 つを一望する
実務の現場で出てくるサイトの種類を、まず一望して頭に地図を描きましょう。最初は「ふーん」で構いません。あとで自社サイトを当てはめるときに、この地図が効いてきます。
2-1. コーポレートサイト
会社案内・採用・お問い合わせの窓口になる、いわば「会社の顔」です。 取引先、採用候補者、投資家、社内のメンバーまで、多様な相手が見にきます。 華やかさよりも、正確さと更新の鮮度 が価値の源泉になるタイプです。
2-2. サービスサイト
自社の商品・サービスを紹介して、問い合わせや資料請求につなげる目的のサイトです。 BtoB の SaaS、BtoC のサービス業、士業など、商談前の信頼形成と比較検討の場を担います。 コーポレートサイトと一体化していることもあれば、別ドメインで本格展開しているケースもあります。
2-3. LP(ランディングページ)
1 ページで完結する 成約特化型 のページです。 広告から訪問者を誘導し、その場で資料請求・問い合わせ・申込までつなげる構成になっています。 サービスサイトとの違いは「他のページに回遊させない」点。 迷わず申し込ませるための一直線の導線設計が命です。
2-4. オウンドメディア
自社で発信する読み物コンテンツの集合体です。 SEO や SNS で人を集めて、最終的に商品・サービス・指名検索へ繋ぐ「メディア型」の枠組みです。 H2-3 で深掘りしますが、新米担当者にとって一番イメージしにくいカテゴリでもあります。
2-5. EC サイト
通販サイトです。 商品データ、カート、決済、在庫連動、顧客管理がセットになり、運用の重さは他のタイプとは桁違いになります。 KPI は CVR(成約率)・客単価・リピート率が中心です。
2-6. Webサービス / SaaS
ログインして「使う」サイトです。 Slack、freee、Notion のような SaaS、会員制サービス、便利ツール系がここに入ります。 こちらも H2-3 で深掘りします。 一度使い始めると毎日アクセスする、というのが他のタイプと根本的に違うところです。
2-7. ポータル / キャンペーンサイト
ポータルは情報集約サイト、キャンペーンサイトは期間限定の特設サイトです。 話題喚起や情報集約という、他のタイプとは違う役割を持ちます。 継続運用ではなく、企画ごとに立てて閉じる動き方が多いタイプです。
| タイプ | 具体例 | 主な目的 | 主な KPI |
|---|---|---|---|
| コーポレート | 会社案内・採用・IR | 信頼形成・採用・社内外案内 | 更新の鮮度・問い合わせ数 |
| サービス | SaaS の製品紹介、士業の業務案内 | 商談前の信頼・比較検討 | 問い合わせ・資料請求 |
| LP | 広告からの 1 ページ完結 | その場の成約 | CVR・申込数 |
| オウンドメディア | 業界ノウハウブログ、業界誌系 | 集客・指名検索の獲得 | SEO 流入・読了率 |
| EC | 通販 | 販売 | CVR・客単価・リピート率 |
| Webサービス / SaaS | 会員制サービス、便利ツール | 継続利用 | 定着率・解約率・サポート対応 |
| ポータル / キャンペーン | 情報集約・期間特設 | 話題化・情報集約 | PV・SNS シェア |
3. 新米担当者が一番つまずく 2 つ — オウンドメディアと Webサービス
7 つのタイプの中で、新米担当者が一番イメージできないのが「オウンドメディア」と「Webサービス」です。 どちらも「定義を 10 回読んでも腹落ちしない」のが特徴です。 抽象的な説明を捨てて、具体例を 5 つずつ眺めるところから始めましょう。
3-1. オウンドメディアとは
一言で言うと「自社で発信する読み物の場所」です。 記事を継続的に増やし、SEO や SNS で人を集めて、最終的に商品・サービス・指名検索へ繋ぐ役を担います。 雑誌系のメディア、教育系のナレッジサイト、BtoB のノウハウブログ、業界専門誌 — このあたりが代表例です。 具体例を 5 つ並べると、次のような広がり方になります。
- 美容・ライフスタイル系の読み物メディア(化粧品ブランドが運営)
- 金融教育系のナレッジサイト(証券会社が運営)
- BtoB マーケティングのノウハウブログ(SaaS 企業が運営)
- 料理・食材の使いこなしレシピサイト(食品メーカーが運営)
- 業界向けの専門解説サイト(業界団体・専門商社が運営)
共通点は、サイト内に 「売る」ページよりも「読ませる」ページのほうが圧倒的に多い ことです。 そして、読者を商品・サービスへつなぐ動線が、しっかり仕込まれている。 この「読み物 → 成約」の橋渡しが、オウンドメディアの本体です。
3-2. Webサービスとは
Webサービスは「使う」サイトです。 訪問者がログインして、何かを操作したり、記録したり、管理したりします。 こちらも具体例を 5 つ並べます。
- 業務用チャットサービス(Slack のようなコミュニケーションツール)
- クラウド会計サービス(freee のような業務基幹型)
- ドキュメント共有サービス(Notion のような情報整理型)
- 会員制学習サイト(オンライン講座、有料コミュニティ)
- 業界特化の便利ツール(請求書作成、見積もり生成、予約管理など)
共通点は、使い続けてもらうことそのものが価値 という点です。 一度の購入で完結するのではなく、毎日・毎週・毎月の利用が積み重なって売上になる。 そのため、運用の中心はサポート対応、機能改善、解約予防に移ります。 Webサイトとの境界線が見えにくいのは、入口にあるサービスサイト的なページと、ログイン後のサービス本体が一体になっているからです。
3-3. コーポレート/サービスサイトとの境界
現実には、「読み物だけでなく、商品紹介ページにも繋がっている」というグラデーションになっているサイトが多いです。 たとえばコーポレートサイトの中にコラム欄があり、そのコラムを起点に商品の問い合わせに繋がっている、という構成。 これは「コーポレートサイト寄りで、オウンドメディア機能も持つ」ハイブリッド型です。 境界を厳密に引く必要はなく、「どのページが、どの目的を担っているか」 を整理できれば十分です。
4. 自社のサイトはどれ?— 3 つの問いで診断
自社サイトのタイプを特定するには、3 つの問いに答えるだけで十分です。 難しい分類フローを覚える必要はありません。
4-1. 誰がアクセスするか
顧客・採用候補・既存ユーザー・投資家・一般読者 — このうち、メインで意識する相手はどれですか。 複数あって構いませんが、「一番優先するのは誰か」 を 1 つ決めてください。 優先順位を決めないと、ターゲットが散って、訴求がぼやけます。
4-2. 何のためにアクセスするか
知る・比較する・買う・使う・読む — 訪問者の主な目的はどれですか。 たとえば「比較する」が主目的ならサービスサイト寄り、「読む」ならオウンドメディア寄り、「使う」なら Webサービス寄りです。 ここで自然にタイプが浮かび上がってきます。
4-3. いつアクセスするか
購入前に一回だけ来るのか、定期的に来るのか、毎日来るのか。 アクセス頻度はサイトタイプを決める大事な軸です。 「定期的に来る」ならオウンドメディアか Webサービス、「一回だけ」ならコーポレート・サービス・LP の系統です。
この 3 つを書き出すだけで、自社サイトはおおむね 1 つか 2 つのタイプに収まります。 あとは、当てはまったタイプの主担当業務に集中していきましょう。
5. タイプごとに、担当者の仕事はこれだけ変わる
自社サイトのタイプが見えてきたら、次に確認してほしいのが「自分の主担当業務」です。 同じ Web担当者でも、サイトタイプによって日々の重点はまったく変わります。
| タイプ | 主な KPI | 担当者の重点業務 |
|---|---|---|
| コーポレート | 更新の鮮度・問い合わせ数 | 更新の正確さ、社内調整、会社情報の整合性 |
| サービス / LP | CVR・問い合わせ | CV 改善、A/B テスト、広告と連携 |
| オウンドメディア | SEO 流入・読了率 | コンテンツ企画、SEO、編集体制 |
| EC | CVR・客単価・リピート率 | 商品データ、在庫連動、CVR チューニング |
| Webサービス | 定着率・解約率 | ユーザー定着、サポート対応、機能改善 |
現実には、中小企業の Web担当者は 複数タイプを兼任 していることが多いはずです。 たとえばコーポレートを土台にして、その上にサービスサイトとオウンドメディアを乗せている、というケース。 兼任は珍しいことではありませんが、「全部に均等な力を割く」のは無理筋です。 比重をどう決めるかは、Lesson 2-1 と Lesson 7-6 で詳しく扱います。
6. 「うちもオウンドメディアやりたい」と社内で出たら、最初に確認する 1 つのこと
どの会社でも一度は出てくる発言です。 「うちもオウンドメディアやりたい」「ブログ始めたい」「コラムをやりたい」。 社長や営業や経営企画から出てくる、軽い一言です。 でも、ここで安易に頷いてしまうと、その後 1 年〜数年の運用負債を抱えることになります。 最初に確認すべきは、たった 1 つです。
6-1. 「自社だからこそ発信できる独自情報があるか?」
これが Yes でない限り、オウンドメディアの本格検討に入ってはいけません。 Yes と言える材料が無いなら、別の手段を考えるほうが、はるかに効率がよいのです。
6-2. AI オーバービュー時代の常識
なぜ「独自情報」がそこまで重要なのか。 理由は、AI 検索の浸透です。 Google の AI Overview、ChatGPT 系の AI 検索、Perplexity のような新興プレイヤー — これらが 「コモディティ情報」をまとめて答える 時代に入っています。 「○○とは何か」「××の使い方」「△△の費用相場」のような、誰でも書ける一般論は、検索すらされずに AI の答えで完結してしまう。 つまり、コモディティ情報を量産するメディアは、検索流入そのものを失います。
6-3. 独自情報の源泉になりうるもの
では「独自情報」とは具体的に何か。 自社が持つ次のような材料が、源泉になります。
- 自社の取引データ・販売データ(社内に眠っている数字)
- 顧客の生の声(問い合わせ・アンケート・商談で出てきた言葉)
- 業界の生の現場感(自社が現場で見てきた実感、業界の暗黙知)
- 製造プロセスや調達のこだわり(他社が真似できない内側の話)
- 失敗談を含む実体験(きれいごとではない、リアルな顛末)
これらは、AI が一瞬で要約できない情報です。 なぜなら、Web 上に出回っていないからです。 出回っていないものは AI にも見えない。 だから、自社で言語化して発信する価値があります。
6-4. 「独自情報を生み出す計画」が立てられるか
今この瞬間に独自情報が手元になくても、まだ可能性は残っています。 社内取材・現場ヒアリング・顧客インタビューを毎月の運用に組み込めるなら、独自情報は 毎月新しく生み出せる はずです。 社内の営業担当者に毎月1時間ヒアリングする、現場の作業者に四半期に 1 度密着取材する、既存顧客に 3 名ずつインタビューする — このあたりが続けられるなら、オウンドメディアは成り立ちます。
6-5. それでも判断保留なら、別チャネルを先に検討する
「独自情報も、それを生み出す計画も立てられない」となったら、オウンドメディアは保留してください。 その状態で見切り発車すると、コモディティ記事を量産して、外注費だけが積み上がり、検索流入は伸びず、社内のモチベーションも下がる、という典型コースに入ります。 そういうときは、SNS・広告・サービスサイトの充実といった別チャネルのほうが、コスト効率もスピードも勝ります。 オウンドメディアは「やる」と決めたときに本気で取り組むものです。 「とりあえずやる」が一番危険です。
7. Web コンテンツの価値は 2 軸 — 独自情報を主軸に、業務支援を 2 軸目に
H2-6 で見たとおり、AI 時代に通用するコンテンツの中心は「自社独自の情報・視点」です。これは本書全章を貫く主軸で、ここを揺るがしません。ただし、Web コンテンツの価値はこれ一本だけではありません。独自情報がないページにも、業務支援としての確かな役割があります。この 2 軸を持っておくと、各章の議論で迷わなくなります。
7-1. 主軸:独自情報・独自視点(本書の核)
検索流入、指名検索、AI 時代の差別化 — これらを担うのが独自情報のコンテンツです。 オウンドメディア・事例コンテンツ・コラム・専門解説などがここに入ります。 AI Overview やゼロクリック検索に代替されにくい、という性質を持つのが特徴です。 「自社にしかないもの」を起点に評価してください。
7-2. 2 軸目:業務支援としての Web コンテンツ
一方、独自情報を持たないページにも、しっかりとした役割があります。 Web サイトには、次のような「業務支援」の機能が常に求められます。
- 営業支援:商談前の信頼形成、見積依頼前の判断材料(料金感、導入の流れ、サポート体制)
- 採用支援:応募前の社風理解、入社後ミスマッチの予防(募集要項、社員紹介、福利厚生)
- 既存顧客教育:利用後の理解促進、解約予防、アップセル(使い方ガイド、FAQ、活用事例)
- 問い合わせ前の不安解消:よくある質問、料金、納期、営業時間、アクセス
- 社内説明資料:営業・カスタマーサクセスが商談中に画面共有する資料としての役
- 取引先・パートナー向け:信頼の窓口、会社概要、認証・実績、IR
7-3. 2 軸の役割分担 — 対立せず、補完しあう
この 2 軸は、対立する関係ではなく、補完しあう関係です。 独自情報は「サイトに人を呼ぶ力」「指名検索・SEO・AI 時代の差別化」を担います。 一方、業務支援系は「サイトに来た人を成果に変える力」「商談率・採用率・顧客成功率・CV」を担います。 どちらか片方だけでは Web は機能しません。 両軸を意識的に設計するのが基本姿勢です。
7-4. 「独自情報がないページ」も価値がある
料金表、営業時間、問い合わせフォーム、FAQ、会社概要、アクセス、採用要項 — これらに独自情報を盛り込もうとする必要はありません。 むしろ、無理に盛ろうとしないほうが正解です。 こうしたページの価値の源泉は、業務支援としての正確さ・使いやすさ・更新の鮮度 にあります。 「独自情報がないから、このページは価値が低い」という読み替えは、評価軸を取り違えています。
7-5. 基礎情報を丁寧に整理する価値 — 自社サービス理解の「入口」として
「○○とは」「用語解説」「一般的な仕組みの説明」「入門的な解説」など、基礎情報のページにも独自の価値があります。 これは「コモディティ情報をそのまま量産する」のとは別物で、自社サービスを理解する入口 としての役割です。 業界に詳しい人だけが読者ではないからです。 入門者が「そもそも何の話か」を理解できる土台がないと、いくら独自情報を発信しても、それに辿り着く前に離脱されてしまいます。
基礎情報の整理は、AI 検索で代替されつつありますが、自社サイト内に「理解の階段」を作る 役割はまだ残ります。 自社の文脈・トーン・関連情報への動線をセットにして、訪問者を独自情報や業務支援系のページへ導く。 この「動線としての基礎情報」が、中小企業サイトでは大きな価値を持ちます。 SEO 文脈での扱いは、Lesson 6-6 で深掘りします。
注意:基礎情報だけを量産すると独自性を失います(H2-6 の主軸を見失う方向)。 基礎情報は「独自情報への動線」としてセットで設計する こと、これがポイントです。
7-6. どっちを優先するか — 自社の現状と目的で決まる
中小企業の現実として、立ち上がりの早さでいえば 業務支援系から固めるほう がスムーズです。 問い合わせ・採用・既存顧客対応がすぐに動き始めるからです。 その土台ができてから、余力を独自情報の発信(オウンドメディア・事例・専門コラム)に投資するのが現実解です。
「両軸とも未着手」の状態なら、まず業務支援系を整備するところから始めてください。 独自情報は、H2-6 の確認(独自情報の源泉が担保できるか)を通してから検討します。 サイト全体での 2 軸の比重は、Lesson 2-1 で正式に決めることになります。
8. 兼任パターン(コーポレート × オウンドメディア など)の判断軸
「うちはコーポレートサイトもオウンドメディアもやりたい」というケースは、現実にはとても多いです。 そのとき、サイトをどう構成するかの選択肢は、おおむね 3 つに収まります。
8-1. 同じサイトのサブディレクトリで始める
`/blog/` `/column/` `/media/` のように、コーポレートサイトのサブディレクトリでオウンドメディアを始めるパターンです。 軽く始められる、SEO 評価を本体ドメインと共有できる、運用負担も最低限、というメリットがあります。 最初の半年〜1 年はこの形が無難です。
8-2. 別サイト(別ドメイン or サブドメイン)で本格運営
オウンドメディアのターゲットが、本体のコーポレートサイトのターゲットと大きく違うとき。 あるいは、編集体制を本体から独立させたいとき。 このときは別サイト化が選択肢になります。 ブランドを分けたい場合、別ドメインで構築。 軽く分けたい場合、サブドメインで分離、というのが定石です。 ただし、別サイト化は SEO 評価をゼロから積み直すことになるので、本気の覚悟が必要です。
8-3. やらない
独自情報も、運営体制も、予算も揃わないなら、やらないというのも立派な判断です。 Lesson 2-6 でも繰り返しますが、「やらないこと」を決めるのも担当者の重要な仕事です。
判断軸は次の 4 つです。スコアリングしてみてください。
- 更新頻度:月に何本記事を公開できる体制か
- 人員:編集・ライティング・取材を担う人を確保できるか
- 予算:継続的に出せる金額が確保されているか
- 期待期間:成果が出るまで何ヶ月待てるか(オウンドメディアの一般的な立ち上がりは半年〜1 年)
テンプレ DL:自社サイト分類&兼任判断シート(本書のテンプレ集に収録予定)