用語集A〜Z

CVR(Conversion Rate)

よみ: シーブイアール

Web サイトを訪れた人のうち、目的(商品の購入やお問い合わせなど=CV)を達成した人の割合を示す「コンバージョン率」のことです。

基本の計算式

CV 数 ÷ 流入セッション数(訪問回数) × 100%

CVR が決まる主な要因

LP(ランディングページ)の質、ターゲットとの相性、キャッチコピーの魅力、入力フォームの使いやすさなど。流入数を増やさずに成果(CV)を伸ばすための重要な指標です。

目安となる数値(業界・商材で変動します)

  • BtoB の問い合わせ:0.5〜2%
  • BtoC の購買:1〜3%
  • 資料ダウンロード(ハードルが低いもの):5〜10%

※ 業界平均を気にするより、「自社の過去データ(時系列)」と比較する方が改善に役立ちます。

実務で見るべきポイントと原則

  • 全体をまとめて見ない:検索広告、SEOSNSなど、流入元によって CVR は 3 倍以上変わることもあります。必ず「チャネル別」「ページ別」に分解して改善点を探しましょう。
  • テストの条件を揃えるA/B テストを行う際は、季節要因や十分なサンプル数(データ量)を揃えることが鉄則です。

初心者が陥りがちな「5 つの落とし穴」

  • 分母(流入数)を無視する:CVR が上がっても、サイトへの流入が半減して「総 CV 数」が減っては意味がありません。
  • 質の低下に気づかない:フォームを極端に簡略化しすぎると、冷やかしが増えて営業リード(見込み顧客)としての品質が下がるケースがあります。
  • リターゲティング広告の罠:一度サイトに来た人を追跡する広告(リターゲ広告)は CVR が高く出やすいため、全体の数値を底上げして錯覚させることがあります。
  • 条件違いの比較:閑散期と繁忙期を比べて「CVR が上がった」と誤認してしまう。
  • CV の定義変更:「資料請求」から「無料登録」に CV のハードルを変えたのに、過去の CVR のグラフとそのまま繋げて比較してしまう。

言葉をよく利用する人

  • マーケター
  • 広告運用者
  • アクセス解析担当
  • Web 担当者(発注側)
  • デザイナー

会話上での使用例

検索広告の成約率が下がってきて、原因を相談する場面

  • 広告運用者
    検索広告のCVRが、先月の1.8パーセントから今月は0.9パーセントに半分まで落ちています。
  • Web 担当者
    ランディングページはこちらで触っていないので、流入してくるキーワードが変わった可能性が高そうですね。検索クエリのレポートを見て、狙っていない層の流入が増えていないか確認してもらえますか。広告グループ別に分けて見ると原因が絞れると思います。

改善結果を経営層に報告する場面

  • 経営層
    成約率が1.5パーセントから2.3パーセントに上がったと。それでいいんだよね。
  • Web 担当者
    全体のCVRが上がったのは間違いないのですが、チャネル別に見ると検索広告だけが大きく伸びていて、自然検索からの流入は横ばいなんです。次は自然検索の着地ページを改善するのが効くと考えています。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 2-4 KGI と KPI の設計