用語集さ行

SaaS(Software as a Service)

よみ: さーす

ソフトウェアを自社のパソコンやサーバーにインストール(買い切り)するのではなく、インターネット経由で「月額(サブスクリプション)」で利用するサービス形態のことです(クラウド)。代表例:Slack、Notion、Salesforce、Shopify など。

導入時の鉄則:「SaaS」か「自社開発」か

Web 担当者がシステムを入れる際、すべてを自社専用に開発(スクラッチ)しようとすると莫大なコストと時間がかかります。現代のシステム設計では、「問い合わせ管理やメール配信などの汎用業務は既存の SaaS を借りる」「自社独自の強い要件がある部分だけ自社開発する」という二段構えが標準的な正解です。

初心者が陥りやすい罠(落とし穴)

導入が手軽な分、運用面でのリスク管理が必須になります。

  • サブスク費用の累積(チリツモ):月 5,000 円のツールでも、各部署で 10 個契約すれば年間 60 万円、5 年で 300 万円になります。「気づいたら毎月の SaaS 代が人件費並みに膨れ上がっていた」という事態を防ぐため、年 1 回の SaaS の棚卸し(不要な契約の解約)をルール化しましょう。
  • ベンダーロックイン(データ移行の壁):ツールを乗り換えようとした際、これまで蓄積した顧客データなどが「エクスポート(書き出し)できない」仕様になっており、事実上そのツールから抜け出せなくなる状態です。重要データを預ける SaaS を選ぶ際は、必ず契約前に「CSV 等でのデータ一括エクスポート機能があるか」を確認するのが鉄則です。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • 経営層
  • 情シス
  • 経理 / 購買
  • マーケター

会話上での使用例

問い合わせ管理の仕組みを自社開発するか迷う場面

  • 経営層
    問い合わせ管理のシステム、業者に作らせたら500万と言われたんだけど、本当にそんなにかかるの。
  • Web担当者
    ゼロから作ればそのくらいいきます。ただ問い合わせ管理のような汎用業務はSaaSで十分なんです。ZendeskやHubSpotなら月数万円ですし、独自要件が出てきたらAPI連携で足せばトータルでかなり安く済みます。
  • 経営層
    なるほど、まずは借りて様子を見ればいいわけだ。その方向で進めてくれる。

年に一度のツール費を見直す場面

  • 経理
    毎月のSaaSの費用、合計でいくら払っているか把握できてる。
  • Web担当者
    今月で12ツール、月8万円です。使用頻度の低いものを3つ棚卸しして解約しますね。来年度は年度初めに棚卸しをするルールとして正式に運用化します。
  • 経理
    助かります。気づいたら人件費並みになりがちなので、定期的に見てもらえると安心です。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 1-2 サイト種別の違い