用語集A〜Z

CMS(Content Management System)

よみ: シーエムエス

HTML を直接書かずに、管理画面からコンテンツを追加・修正・公開できる仕組み。WordPress、Movable Type、Drupal、その他 SaaS 型(STUDIO、Wix、Shopify 等)が代表で、世界の Web サイトの 4 割超が WordPress 系という統計もある。担当者が業者なしでも更新できる「自走力」を持たせる装置として、現代の Web 制作では事実上の標準。

本書では人物に例えて整理する(Lesson 1-5)。「HTML は骨格を作る人、CSS は服を選ぶ人、JavaScript は動きをつける人」に対して、CMS は服を着替える人。骨格(構造)も衣装(デザイン)も変えず、中身だけ差し替えたいニーズに応える役割と捉えると、なぜ CMS が必要なのかが直感的に分かる。

選定では更新頻度・コンテンツ量・運用人数・拡張性の 4 軸が判断材料になる。月 1 更新でページ数が少ない会社案内サイトに重量級 CMS を入れると、運用負担とセキュリティ管理コストだけが残る。逆に、ブログや事例を頻繁に追加する運用なのに静的 HTML で組むと、更新が業者依存になり継続費用が膨らむ。本書は「なんでも CMS 化」も「なんでも静的化」も避け、要件起点で決める方針を取る。

担当者が押さえるべきリスクは、WordPress 等のメジャー CMS は攻撃対象になりやすいこと。プラグイン更新の放置、管理画面 URL の既定値運用、弱いパスワードのいずれかでサイト改ざんが発生する。CMS を選ぶということは、月次の保守運用フローまで含めて受け入れる意思決定。「導入して終わり」ではない(Lesson 8-3 の更新予算)。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • ディレクター
  • 経営層

会話上での使用例

業者提案で CMS の有無を選ぶ場面

  • ディレクター
    今回のリニューアル、CMS 入れますか?それとも静的 HTML で組みますか?
  • Web 担当者
    事例ページは月 3〜5 件追加したいので、CMS 必須です。ただし管理画面はシンプルに、入力欄を絞ってください
  • ディレクター
    了解。WordPress + カスタム投稿で組みます。プラグインは最小構成で、保守も月次見積に含めます

社内勉強会で経営層に CMS のコストを説明する場面

  • 経営層
    CMS って入れると安く済むんでしょ?
  • Web 担当者
    初期費用は静的 HTML より上がります。安くなるのは「更新の都度に業者へ発注する費用」で、自社で更新できる体制が組めて初めて元が取れる仕組みです

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 1-5 HTML / CSS / JavaScript と CMS