用語集A〜Z

CMS(Content Management System)

よみ: シーエムエス

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは

専門知識(HTML など)がなくても、ブログ感覚で管理画面から Web サイトの文章や画像を追加・修正・公開できる仕組みのことです。

代表例は WordPress(世界の Web サイトの 4 割超で利用)、STUDIO、Wix、Shopify など。毎回業者に依頼せずとも、自社でスピーディに情報更新できる「自走力」を持たせるため、現代の Web 制作では必須の仕組みです。

直感でわかる CMS の役割

Web サイトを「お店」に例えるなら、以下のようになります。

  • HTML / CSS / JS:お店の「骨組み・内装・自動ドア(構造やデザイン)」を作る。
  • CMS:お店に並ぶ「商品(テキストや画像)」を、素人でも簡単に入れ替えられる裏側のシステム。

骨組みや内装はいじらず、中身だけをサクッと差し替えたい時に CMS が活躍します

選定時の 4 つの判断軸と基本方針

導入は「更新頻度・コンテンツ量・運用人数・拡張性」の 4 軸で判断します。次のようなミスマッチは避けたい典型例です。

  • 月 1 回しか更新しない会社案内に、多機能な重量級 CMS を入れる(運用・保守コストの無駄)。
  • 頻繁にブログを更新するのに、CMS を入れない(毎回業者への依頼費用が発生する)。

「なんでも CMS 化」「なんでも手作業」は避け、自社の運用要件に合わせて決めるのが基本です。

初心者が絶対に押さえるべき「運用リスク」

CMS 導入は「月々の保守・セキュリティ対策」を受け入れる意思決定であり、導入して終わりではありません。特にシェアの高い WordPress などはハッカーの攻撃対象になりやすく、以下の放置は「サイト改ざん」などの致命的な事故に直結します。

  • プラグイン(拡張機能)のアップデート放置。
  • 管理画面 URL を初期設定のままにする。
  • 推測されやすい弱いパスワードの使用。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • ディレクター
  • 経営層

会話上での使用例

リニューアルでCMSを入れるか静的HTMLで組むかを業者と選ぶ場面

  • ディレクター
    今回のリニューアルですが、CMSを入れますか。それとも静的HTMLで組みましょうか。
  • Web担当者
    事例ページを月に3〜5件は追加したいので、CMSは必須です。ただ、管理画面はできるだけシンプルに、入力欄を絞っていただけますか。
  • ディレクター
    承知しました。WordPressにカスタム投稿で組みます。プラグインは最小構成にして、保守も月次の見積に含めておきます。

社内勉強会で、経営層にCMSのコストを説明する場面

  • 経営層
    CMSって、入れると安く済むんでしょう。
  • Web担当者
    初期費用はむしろ静的HTMLより上がります。安くなるのは更新のたびに業者へ発注する費用のほうで、自社で更新できる体制が組めて初めて元が取れる仕組みなんです。
  • 経営層
    なるほど、運用してこそ効いてくるわけだね。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 1-5 HTML / CSS / JavaScript と CMS