用語集A〜Z

canonical

よみ: カノニカル

HTML の <head> 内に <link rel="canonical" href="正しいURL"> の形式で記述し、検索エンジンに対して「このページの本当の(正規の)URL はこれです」と宣言する機能のことです。「カノニカル / URL 正規化」とも呼ばれます。

なぜ必要なのか

Web サイトでは、「パラメータの有無」「www のあり / なし」「スマホ用 / PC 用の別 URL」など、見た目は同じなのに URL が複数存在する状態が自然と発生してしまいます。これを放置すると、検索エンジンから「重複コンテンツ(コピーコンテンツ)」とみなされ、SEOの評価が分散して順位が下がる原因になります。

正しい実装ルール(チェックリスト)

  • 絶対 URL で記述するhttps://example.com/page のように、必ず https:// から始まるフル URL で指定する(相対 URL /page は誤動作の原因)。
  • URL の条件を統一する:HTTPS(HTTPS / HTTP)の URL に統一し、末尾の「/(スラッシュ)」のあり / なしも完全に統一する。
  • 自己参照 canonical を置く:特段の重複がない通常のページであっても、自分自身の URL を指す canonical を全ページに記述するのが基本。
  • パラメータ付きは本体を指す:広告用や計測用のパラメータ(例:?utm_source=...)がついた URL の canonical には、パラメータを除いた「本体の URL」を指定する。
  • ページネーションの扱い:2 ページ目、3 ページ目と続く一覧ページは、1 ページ目を指すのではなく、それぞれのページが自分自身を指す(自己参照)ように設定する。
  • noindex タグと併用しない:検索エンジンを混乱させるため、インデックスさせない noindexと canonical を同じページに両方書かない。

重大なトラブルにつながる落とし穴(NG例)

  • サイト内の全ページの canonical に「トップページの URL」を指定してしまい、トップページ以外が検索結果から消え去る(初心者や CMSのプラグイン設定ミスで非常に多い事故です)。
  • 常時 SSL 化(HTTPS 化)したのに、canonical の中身が「http://」の古いままになっている。
  • サイトリニューアル時、「古い URL から新しい URL への 301 リダイレクト」の転送先と、canonical が指している先がチグハグになって検索順位が急落する。
  • CMS のテーマ機能と、後から入れた SEO プラグインの両方が勝手に canonical を出力し、1 つのページに 2 重指定されて機能しなくなる。

言葉をよく利用する人

  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • SEO 担当者
  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター

会話上での使用例

リニューアル後にSearch Consoleで「重複あり、Googleが選んだURLは異なる」という警告が出て、業者と原因を確認する場面

  • Web担当者
    Search Consoleで重複の警告が30件ほど出ているのですが、これは何が原因でしょうか。
  • SEO担当者
    おそらく旧URLがcanonicalに残っていて、新URLを指せていません。リダイレクト先の新URLと、canonicalの指す先が一致しているかをセットで直しましょう。修正後1〜2週間でインデックスが再評価されます。
  • Web担当者
    では、リダイレクトとcanonicalの整合を業者にあわせて確認してもらいます。

広告用LPでUTMパラメータ違いのURLが増え、評価が分散しないかコーダーに相談する場面

  • Web担当者
    広告LPでUTMパラメータが何種類もつくのですが、canonicalはどう設定すればいいですか。
  • コーダー
    パラメータ付きのURLは全部、パラメータなしの本体URLをcanonicalに指定します。そうすればGA4ではUTM別に流入を計測できて、SEOの評価は本体URLに集約されます。
  • Web担当者
    計測と評価を両立できるんですね。安心しました。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 6-3 内部 SEO とリスク領域