移管
ドメイン、サーバー、サイトのデータなど、管理元を「別の事業者に移す(引っ越す)」作業の総称です。Web 担当者が「制作会社や保守業者を変える」決断をした際に、必ず発生する工程です。
最大の鉄則:「ドメインは自社管理」が原則
ドメイン(○○.com などの URL)の契約名義が業者のままになっていると、関係悪化時に「ドメインを譲ってもらえない(人質状態)」という致命的なトラブルが起きます。移管を考えたら、真っ先に「ドメインの管理権限が自社にあるか」を確認してください。
移管時の「3 大技術リスク」
トラブルは以下の 3 点に集中するため、業者に事前対策を要求しましょう。
- DNS 切替(アクセス先の変更):世界中のネットワークに新しい設定が反映されるまで「数時間〜最大 48 時間」かかります。この間、サイトが見られなくなったり、メールが届かなくなったりするリスクがあります。
- SSL / TLS の再発行:通信の暗号化設定が途切れないよう、事前発行などの準備が必要です。
- メール設定の引き継ぎ:サーバーごと移管する場合、旧環境のメールデータ移行や、一時的な不達を防ぐ代替経路の確保が必要です。
現場で陥りやすい「落とし穴」
- ギリギリの日程で移管を実行してしまう:連休前、期末、キャンペーン直前の移管は絶対に避けましょう。万が一トラブルが起きた際、ロールバック(元の安全な状態に戻すこと)ができる日程の余裕が必須です。
- 引き継ぎ資料の受け渡し漏れ:管理画面のアカウント、設定ファイルなどを旧業者からもらい忘れるトラブルが頻出します。理想は「契約終了時に何を渡してもらうか」を最初の契約段階で明文化しておくことです。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- 情シス
- 経営層
会話上での使用例
業者変更を検討して移管の作業範囲を確認する場面
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Web 担当者
今の業者さんから別の制作会社に切り替えたいんですが、移管って実際どこまで動かす必要があるものなんでしょう。
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ディレクター
まずはドメインの管理元がどこになっているか確認しましょう。もし業者さん名義になっていると、移管に時間がかかることがあります。サーバーやサイトのデータの引っ越しは、計画を立てれば二、三週間で終わりますよ。
移管直後にお客様からのメールが届かなくなった場面
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経営層
昨日からお客さんの問い合わせメールが届いていないらしいんだが、これは移管と関係あるのかな。
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Web 担当者
メールの宛先を振り分ける設定の切り替えがまだ反映途中の可能性があります。すぐ前の業者さんに一時的な転送をお願いします。今後はメールの経路だけ先に固める手順に変えておきますね。