サーバ
Web サイトのファイル(HTML、画像、プログラムなど)を保管し、ユーザーのブラウザからの要求(リクエスト)に応じてページを提供する「ネットワーク上のコンピュータ」のことです。
サーバー選びの基本スタンス
中小企業の Web サイトであれば、月額数百円〜数千円で借りられる「共用レンタルサーバー」が現実的です。「AWS」や「GCP」などのクラウドサーバー(クラウド)は、大規模なアクセス変動や独自の複雑なシステム要件が明確にある場合にのみ選ぶべきです(なお、ドメインは自社管理・サーバは外注が基本)。
選定時に必ず確認すべき「スペックの軸」
「とりあえず安いところ」を選ぶと、後で CMS(WordPressなど)が動かなくなるなどの悲劇が起きます。以下を必ず確認してください。
- システム要件:PHPの最新バージョンに対応しているか、データベース(MySQL 等)の数や容量は十分か。
- セキュリティ・保守:SSL(SSL / TLS)(通信の暗号化)の自動更新機能はあるか、自動バックアップ機能はあるか。
- 自由度:複数ドメインの運用や、SSH 接続(遠隔でのコマンド操作)が可能か。
実務の鉄則:契約名義は絶対に「自社」で持つ
制作業者に丸投げして「業者の名義」でサーバーを契約するのは絶対にやめてください。解約やリニューアル時にデータを引き渡してもらえない「人質トラブル」に発展します。契約は自社で行い、業者には「作業用のアクセス権限だけを発行する」のが安全なルールです。
初心者が陥りやすい罠(落とし穴)
- 属人化による更新忘れ:更新通知のメールアドレスが「退職した担当者」のままになっており、誰にも気づかれないままサーバー代が未払いになり、ある日突然サイトが消滅する。
- 取れているつもりのバックアップ:機能があるだけで設定されていなかったり、いざという時の「復元(リストア)手順」を誰も知らなかったりする。
- 脆弱性の放置:サーバー上で動いている PHP などのバージョンアップを放置し、ハッカーに狙い撃ちされる。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- インフラエンジニア
- 情シス
- バックエンドエンジニア
- 業者ディレクター
会話上での使用例
リニューアルでサーバの引っ越しを検討する場面
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業者ディレクター
今のレンタルサーバはPHP 7.4で止まっているので、リニューアルを機にクラウドへ移しませんか。
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Web 担当者
PHPの問題なら、別のレンタルサーバでも8.3に対応していますよね。クラウド化のコストと比較できる見積もりを出していただけますか。要件はピークで1日1万PVくらいです。
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業者ディレクター
承知しました。では、PHP 8.3対応の共用サーバ案とVPS案、クラウド案の3つで比較表を作ります。
担当者交代でサーバ管理を引き継ぐ場面
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Web 担当者
前任からサーバ管理画面のログイン情報を聞いていないんですが、どうすればいいでしょう。
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情シス
まず契約名義が会社になっているか確認してください。もし業者名義なら、名義変更から始める必要があります。IDは契約者本人でないとリセット申請できないことが多いので、前任者にもう一度連絡を取ってもらえますか。