MX レコード
よみ: エムエックスレコード
ドメインのシステム(DNS)における設定項目のひとつで、「そのドメイン宛のメールを、どのサーバーに配達するか(受信先)」を指定する、案内板のような役割を果たします。例えば、@example.com 宛のメールを Google Workspace に届けるのか、Microsoft 365 に届けるのかは、この MX レコードの設定で決まります。
仕組みと特徴
- 優先度(Priority)の設定:MX レコードは複数登録でき、数字で優先順位をつけられます。メインのメールサーバーがダウンした際、自動的にサブのサーバー(セカンダリ)へメールを届けるといった安全対策(冗長化)が可能です。
Google Workspace などの主要なクラウドメールでは、最初からこの複数設定がマニュアル化されています。
Web 担当者が意識すべき場面とリスク
ドメインの取得時や、サーバーの移管、メールシステムの変更時に必ず設定・確認します。ここを間違えると、「お客様からの問い合わせメールが一切自社に届かなくなる」という致命的なビジネスダメージに直結します(なお、送信メールがスパム扱いされるのを防ぐのは「SPFレコード」などの別設定です)。
よくある落とし穴(注意点)
最も事故が起きやすいのは「Web サーバー移管時の、MX レコードの切り替え忘れ」です。Web サイトだけ新しいサーバーに移したのに、MX レコードを旧サーバーに向けたままにしてしまうと、「メールだけが旧業者のサーバーを経由し続ける」状態になります。最悪の場合、機密情報を含むメールを旧業者に見られてしまうリスクがあるため、サーバー切り替え時は必ず MX レコードもセットで変更するチェックリストを用意しましょう。
言葉をよく利用する人
- 情シス
- インフラエンジニア
- Web 担当者(発注側)
会話上での使用例
Google Workspace導入時のメール設定をインフラ担当と相談する場面
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Web 担当者
Google Workspaceに移行するので、MXレコードをGoogleのものに変更する必要があるんですよね。
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インフラ担当
そうですね。DNSの管理画面でMXを5つすべて入れ替えます。反映に最大48時間かかるので、移行は週末に予定しておきましょう。
メールが届かないトラブルの原因をインフラ担当と調査する場面
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Web 担当者
お客様から、返信メールが届かないと苦情が来ています。MXレコードを確認してもらえますか。
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インフラ担当
見てみました。先週のサーバ移管のときに、MXが旧サーバを向いたまま残っていました。すぐに新サーバへ向け直します。反映されれば解消するはずです。