BtoB / BtoC
よみ: びーとぅーびーびーとぅーしー
Business to Business(法人向け)/ Business to Consumer(消費者向け)という取引形態の区別です。どちらを相手にするかで、情報設計、キャッチコピー、KGI(KGI・最終目標)、CV(コンバージョン・成約や問い合わせ)への導線、SNS の使い方といったサイトの設計指針が根底から変わります。同じ会社内で BtoB と BtoC の事業が並走することもあり、その場合は「サイト自体を分けるか、セクションで明確に切り分けるか」の戦略的な判断が必要になります。
ターゲット定義の決定的な違い
- BtoB の鉄則は「使う人」と「決める人」を分けて捉えること:同じツールを売るにしても、「操作性を重視する現場担当者」向けの訴求と、「費用対効果やセキュリティを重視する経営層・購買担当者」向けの訴求は別軸で用意する必要があります。
- BtoC は「単独・短期」での意思決定が主流:だからこそ、ターゲット像(ペルソナ)は 1〜2 人に絞り込み、深く感情に刺さる描写をする方が運用に効きます。欲張って複数のペルソナを並列に狙うと、結果的に誰にも刺さらず訴求が散ってしまいます。
サイト構造と注力すべき KPI の違い
- BtoB で効くコンテンツ:導入事例、お役立ち資料ダウンロード、競合との比較表、価格表、セミナー、専任の問い合わせ窓口など。特に「比較表」や「導入事例」は、担当者が上司を説得する際の稟議書の添付資料としてそのまま使われるため、成約率に直結します。集客経路は検索広告とビジネス系 SNS(Facebook や LinkedIn など)が主戦場です。
- BtoC で効くコンテンツ:魅力的な商品ページ、ユーザーレビュー、カート(決済)の最適化、配送情報、FAQ、チャットサポートなど「いかにその場で離脱させず買わせるか」が鍵です。集客は SNS広告(Instagram や TikTok など)、インフルエンサー施策、検索広告と比重が変わります。
現場でよくある痛い落とし穴(失敗談)
絶対に避けたいのが、BtoB と BtoC を都合よく「混在運用」してしまうことです。以下のようなミスは現場で頻発します。
- トーン & マナーの崩壊:法人向け LPに消費者向けの軽いコピーが混じる。逆に、消費者向け商品ページに法人向けの堅苦しい説明文が混じる。
- BtoB の稟議落ち:決裁者(社長や部長)の存在を考慮せず、「現場が使いやすい」という担当者向けの訴求だけでサイトを作り、最終的な社内稟議で否決されてしまう。
- BtoC の訴求ブレ:「20 代女性にも、50 代男性にも売りたい」と複数ペルソナを並列に配置し、誰の心も動かないサイトになる。
- BtoB の追客漏れ:BtoB は検討期間が数ヶ月〜1 年に及ぶことも多いのに、一度サイトを離脱したユーザーを追うリターゲティング(リターゲティング / リマーケティング)広告や、メルマガ等での中長期的な追客フロー(リードナーチャリング)を組んでおらず、競合に奪われる。
言葉をよく利用する人
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- 経営層
- 広告運用者
会話上での使用例
新サービスのサイト構成を社内で議論する場面
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マーケター
新サービスは、最初は法人5社限定のパイロットで、半年後に一般公開して消費者向けの展開もありえます。サイトは1つにまとめていいですか。
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Web 担当者
当面は法人向けの LP だけにして、後から消費者向けのトップを別系統で組む形が現実的だと思います。BtoB / BtoC ではペルソナも CV の経路も違うので、同じトップで両方を語ると、どちらにも刺さらなくなってしまうんです。
SNS 戦略の方向性を業者と詰める場面
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業者ディレクター
集客は Instagram と TikTok でいきましょう。
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Web 担当者
うちは BtoB なので、Instagram や TikTok より、まずは X と LinkedIn、それにセミナーやホワイトペーパーのダウンロードに振った方が CV は固いと思います。消費者向けの商材なら SNS 主軸に賛成なんですが。
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業者ディレクター
たしかに、決める人が違いますもんね。チャネル案を組み直します。