用語集A〜Z

KGI(Key Goal Indicator)

よみ: ケージーアイ

プロジェクトにおける「最終目標」を測る指標のことです。「半年で売上 2 倍」「新規契約 30 社」など、事業目標そのものを数値で表します。「Web サイト単体の目標」を立てるのではなく、「事業 KGI を Web サイトがどう支えるか」という構図で考えるのが絶対の基本です。

企画フェーズの絶対ルール(設定の 3 要件)

KGI が曖昧なまま Web 制作を進めると、必ず「何を目指したサイトだっけ?」と迷走します(ポジショニングと並ぶ、企画の最初に固める 1 枚)。KGI は以下の「3 要件」を満たす形に必ず翻訳して設定します。

  • 測れること:「ブランド認知向上」のような曖昧な言葉は、「指名検索数(指名検索) 月間◯◯件」など数値化する。
  • 期限があること:「いつまでに」達成するかを明確にする。
  • 責任者がいること:事業のオーナー(経営層や事業部長)が結果に責任を持つ。

KPIとの関係性(逆算の思考)

KGI(最終目標)が決まってから、そこから逆算して KPI(中間目標)を設計します。ここが紐付いていないと、「サイトの PV 数(KPI)は達成したのに、売上(KGI)は全く増えなかった」という悲劇が起きます(CV定義も KGI から落とし込む)。

よくある落とし穴(組織マネジメントの罠)

  • 目標の乱立:KGI が 3 つも 4 つも設定されており、現場の優先順位がブレる。
  • 経営層との認識ズレ:Web 担当者が勝手に KGI を決め、経営層と合意が取れていない。
  • 未達=悪の文化:目標未達を責め立てる文化があるせいで、現場が怒られないための「簡単にクリアできる低い数字」しか申告しなくなる悪循環(数字を共有する前に、未達を悪にしない心理的安全な組織文化を作ることが大切です)。

言葉をよく利用する人

  • 経営層
  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • プロデューサー
  • ディレクター

会話上での使用例

リニューアルのキックオフで、最終目標がまだ決まっていないと気付いた場面

  • 業者ディレクター
    今回のリニューアルの KGI は、もう固まっていますか。
  • Web 担当者
    すみません、まだ社内で決め切れていません。経営層と話して、半年で問い合わせを月 50 件、一年で受注額を 30 パーセント増、あたりを仮置きしてから改めてご相談させてください。
  • 業者ディレクター
    了解です。確定するまでは情報設計と主要導線の方向性を仮で進めておいて、固まった段階でもう一度擦り合わせましょう。

経営層から提示された目標が抽象的で、測れる形に直したい場面

  • 経営層
    サイトの KGI はブランド認知の向上で頼む。
  • Web 担当者
    ブランド認知は数字で測りにくいので、指名検索を月いくつまで増やす、認知率調査で何パーセント取る、といった測れる形に置き換えてもよろしいでしょうか。半期で評価できる形にしておかないと、施策の優先順位が組めないんです。
  • 経営層
    たしかにそうだな。では測れる指標に落としてくれ。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 2-4 KGI と KPI の設計