用語集さ行

ステークホルダー

Web サイトの企画・運用に関わる「すべての利害関係者」のことです。経営層・営業・カスタマーサポート・現場担当者・制作会社(業者)・ユーザー・法務・情シスなど、関わる人すべてが含まれます。

立場によって「サイトに期待すること」「関わるタイミング」「決裁権」が異なるため、プロジェクトの初期に整理しておかないと、公開直前のちゃぶ台返し(差し戻し)や、公開後の運用トラブルにつながります

運用の勘所:「使う人」と「決める人」を分ける

日々サイトを使う人(現場やユーザー)と、意思決定する人(経営層や法務)を分けて考えます。特に BtoB(企業間取引)のビジネスでは「実際にサービスを使う担当者」と「導入を決める決裁者」が異なることが多いため、それぞれに合わせた資料や確認タイミングの設計が重要です。

設計実務(ステークホルダーマップの作成)

プロジェクト開始時に「誰が・どんな役割で・いつ関わり・誰が決定権を持つか」を可視化したマップを 1 枚作ります。

  • 制作会社にも共有する:「誰に確認をとればいいか」が明確になり進行がスムーズになります。
  • 定期的に更新する:人事異動や組織変更で状況は変わるため、月次の運用に組み込んで最新状態を保ちます。

よくある落とし穴(注意点)

  • ヒアリング不足:営業の意見を聞かずに作り、実際の営業フローと CV(コンバージョン:お問い合わせなどの成果)の動線が噛み合わない。
  • 現場への配慮不足:現場の負担を考えずに更新フローを作り、担当者が疲弊する。
  • 確認の遅れ:法務への確認を公開直前まで忘れており、公開が延期になる。
  • 外注先の孤立:制作会社をチームの一員として扱わず、プロジェクトの熱量が下がる。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター
  • プロデューサー
  • 経営層
  • 法務 / 契約担当

会話上での使用例

キックオフで業者から関係者の整理を求められた場面

  • 業者ディレクター
    今回のステークホルダーを整理させてください。決裁ラインと社内の協力者、業者側の窓口を把握しておきたいです。
  • Web担当者
    マップを共有しますね。営業二名とカスタマーサポート一名は月次レビューに、法務は公開二週間前のドラフトレビューで、経営層は概要のみ月次定例で報告という形です。
  • 業者ディレクター
    承知しました。では法務レビューの締切から逆算して、デザインの凍結日を引かせていただきます。

公開直前に法務から確認していないと差し戻された場面

  • 法務 / 契約担当
    公開予定の利用規約とプライバシーポリシー、まだこちらに確認が回ってきていないんですけど。
  • Web担当者
    申し訳ありません。ステークホルダーマップでは法務のレビューを公開二週間前と決めていたのに、今回飛ばしてしまっていました。公開を一週間延期して、すぐにドラフトをお送りします。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 2-2 ターゲットとステークホルダー