サブドメイン
メインドメイン(例:example.com)の「前方」に任意の文字列を追加し、用途別に分割したドメインのことです。shop.example.com(EC サイト用)や、recruit.example.com(採用サイト用)のように、1 つの組織内で別々のサービスやシステムを運営する際に使われます。
運用の要点:SEO の命運を分ける「サブディレクトリ」との使い分け
Web 担当者が絶対に押さえておくべきなのは、Google の SEO 評価において「サブドメインは、原則として『別サイト』扱いになる」という点です。本サイト(メインドメイン)がどれだけ強い SEO の権威性を持っていても、サブドメインを作った瞬間、その評価はリセットされ「ゼロからのスタート」になります。そのため、現場では以下の基準で慎重に使い分けます。
- サブディレクトリ(
example.com/blog/):オウンドメディアやコラム記事など、本サイトの SEO 評価を底上げしたい「地続きのコンテンツ」の場合に一択。 - サブドメイン(
app.example.com):システム基盤が全く違う Web アプリ、ターゲットが異なる別ブランド、採用特設サイトなど、本サイトとは「完全に切り離して管理したい」場合に使う。
現場でよくある「落とし穴」
インフラ設定の確認漏れが、公開初日の大炎上を招きます。
- SSL 証明書漏れによる「真っ赤な警告画面」の悲劇:メインドメインには SSL(SSL / TLS)(通信の暗号化)がかかっているから大丈夫だろうと油断し、サブドメイン側で個別の SSL 設定(または全てのサブドメインをカバーするワイルドカード証明書の適用)を忘れたまま新サイトを公開してしまう。キャンペーン初日、広告を踏んでサブドメインのサイトにアクセスしたユーザーの画面に、「この接続ではプライバシーが保護されません」という真っ赤なセキュリティ警告画面がデカデカと表示されます。ユーザーは「ウイルス感染する怪しいサイトだ!」とパニックになって即離脱し、ブランドの信頼が失墜するだけでなく、投下した広告費もすべて水の泡になります。公開前のテスト環境で、URL が「https(HTTPS / HTTP)://〜」で正常に表示されるかの確認は、ディレクターの重大な責任です。
言葉をよく利用する人
- 情シス
- Web 担当者(発注側)
- インフラエンジニア
- SEO 担当者
会話上での使用例
新サービスを既存ドメインの下でどう公開するか、経営層と相談する場面
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経営層
今度の新サービスは、独立感を出したいので別のドメインで立てたいんだけど。
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Web 担当者(発注側)
それも一案なのですが、サブドメイン は検索エンジンからは別サイト扱いになって、本体の評価を引き継げないんです。SEO を一から育て直す覚悟が必要なので、いっそ本体の下のサブディレクトリで公開するのも候補に入れさせてください。
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経営層
そうか、検索の評価が別になるのは知らなかった。両方の案で比較してもらえる?
サブドメインで立てたサイトにSSL警告が出たと情シスから連絡が来た場面
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情シス
新しく立てたサブドメインにアクセスしたら、ブラウザでSSLの警告が出るんですが。
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Web 担当者(発注側)
本体の証明書は サブドメイン までは自動でカバーされないんです。サブドメインごとに証明書を当てるか、まとめて使えるワイルドカード証明書に切り替えるのが現実的だと思います。
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情シス
では今後も増えそうなので、ワイルドカードの方で手配しますね。