相見積もり
同じ依頼内容で複数の業者から見積もりを取り、比較検討する手法です。略して「あいみつ」とも呼ばれます。
Web 制作のように「仕様の自由度が大きい案件」は、書面 1 枚の RFP(提案依頼書)だけでは業者ごとに解釈が分かれてしまい、見積もりの前提条件が揃いません。そのため、「RFP + 質疑応答 + 配点表」の 3 点セットで条件を平準化するのが基本です。
現実的な社数は「3〜5 社」
多すぎると自社の選定工数が膨らむうえ、業者側の本気度も下がります(「うちは当て馬か」と判断されやすくなります)。書類選考で 3 社程度に絞ってからプレゼンを依頼するのが、現実的な進め方です。
見積もりを比較する際の重要軸
- 金額、スケジュール、体制
- スコープ(どこからどこまで作ってくれるか)
- 契約形態(完成を約束する「請負」か、作業時間を提供する「準委任」か)
- 支払条件、保証範囲、追加対応の単価
※「一式」見積もりは絶対に避ける。項目別・工程別の単価が明示された見積もりを要求しましょう。単価がブラックボックスだと、後からスコープを変更した際に追加費用が大きく膨らむ原因になります。
現場で陥りやすい「落とし穴」
- RFP の解釈が業者間でバラバラになり、単純比較できなくなる。
- 初期費用の「最安値」だけで選び、後からの追加見積もりで総額が逆転する。
- ディレクション費(進行管理費)が含まれているか別枠かで、価格差を見誤る。
- 業者を入札ゲームのように扱い、パートナーとしての信頼関係を損なう。
- 担当者が他社の見積額を口頭で漏らしてしまう(マナー違反)。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- プロデューサー
- ディレクター
- 経理 / 購買
- 法務 / 契約担当
会話上での使用例
見積比較で各社の価格差が大きく出た場面
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経営層
3社の見積が出たね。A社が800万、B社が400万、C社は200万か。一番安いC社にしよう。
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Web担当者
相見積もりの比較なんですが、C社の見積にはディレクション費もSEOの内部対策もステージング環境費も入っていないんです。
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Web担当者
同じスコープに揃え直すと、C社は実質500万くらいになります。見かけほど価格差は大きくないので、一覧に並べ直してお見せしますね。
業者から検討状況を細かく質問された場面
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業者ディレクター
今回の相見積もりは、何社くらいで検討されていますか。ご予算感も伺えれば。
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Web担当者
3社で検討しています。予算レンジはRFPに書いた範囲のとおりです。
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Web担当者
最終決定は提案内容と配点表で行いますので、安心してご提案ください。なお、他社さんの価格を共有することはしませんのでご了承ください。