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「ホームページを安く作ると失敗する」本当の理由

「ホームページを安く作ると失敗する」本当の理由
目次

安いホームページが悪い・失敗するというのは嘘

ホームページ制作で失敗する一番の要因は依頼する側と依頼を受ける側(制作会社または間に入る代理店)のアンマッチから生まれるものです。
要するに作ってほしいホームページと作る事のできるホームページがマッチしていないのです。
シンプルな例えですと、システムに強いホームページ制作会社に、デザイン性の強いホームページの制作を求めても失敗しやすくなってしまうのです。

そのため、依頼費用が安いから失敗するというのは一概に言える事ではありません。
とは言え、安いには安いなりの理由が存在しています。
安いというのは悪ではありません。但し、しっかりと理由を理解しておかないと、初期費用は安かったものの、結果的には高くついてしまうような場合も少なくありません。
安い理由に対しては良し悪しが必ずあります。しかし、ホームページ制作会社側は、良い理由しか説明してくれません。
自分のホームページでやりたい事とホームページ制作会社がマッチしているのかどうかは良い面だけではなく、しっかりと悪い面も知ったうえで依頼を行う必要があるのです。

踏まえたうえで、Webコンサルを長年続けている当社が、色々な制作会社と出会った中で、安くホームページを提供している制作会社の良し悪しをしっかりとご説明させていただきたいと思います。

ホームページ制作費用を安くできるパターン

まず、そもそもいくらのサイトを安いと考えるべきか?
制作内容によって異なってしまいますが、ホームページの制作費用の相場に関してはこちらをご参照ください。
踏まえたうえで、相場よりもグッと安くなるようなサイトに関して、当社の知る限りの価格を抑える手段をご紹介させていただきます。

低品質パターン

これはとても分かりやすいパターンだと思います。主に駆け出しのフリーランスだったり、出来立ての制作会社だったりします。

安くできる理由

この場合は、安くできているのではなく、安くしないと売れないため、安くしているという事になります。
通常の金額では、他社と比べると品質が低く、価格を下げないと売れないと考えられているケースが多いです。
仕事がないくらいであれば、安くてもいいから売ってしまいたい。というようなたたき売りのようなやり方になります。
売り手側もそれを理解して「安くしているのだから、品質が低くても我慢してください。」と思っているケースがあります。

気をつけなければいけないポイント

このような制作会社やフリーランスは出来る限り扱わない方が無難です。
但し、制作会社が再発注をする場合には利用できるケースもあります。ベースとなる部分だけ作ってもらったり、テキスト打ちをしておいてもらったりと、クリエイターとして扱うというよりはアシスタントクリエイターのような役割で発注させてもらい、社内のクリエイターと分業させることで生産効率を上げることができる場合もあります。
このようなケースであっても相手の力量はしっかり理解したうえで、どのような分業が可能なのかをしっかりと見定める必要があります。

依頼するならこんな会社へ

一般的には出来る限りこのような会社に依頼するのはやめましょう。
今はお金がないので仕方がないという理由であっても、何の成果も出せないホームページでは意味がありません。

デザインテンプレートパターン

テンプレートパターンとはWEBデザインや構築をゼロから制作するのではなく、業種別などでいくつかの基本デザインパターンなどを用意しておいて、そのデザインパターンを使用して制作を行うようなパターンです。

安くできる理由

デザインパターンを予め作ってあるため、ゼロからデザインを制作する必要がなく、ある程度安く制作するコトが可能になります。レイアウトなども固定されていて、基本的に行えることは写真の差替えやテキストの差替えのみとなり、それ以外の対応をしようとすると別途カスタマイズ費用などが発生するようなケースが多くなります。
デザインのレイアウトがある程度固定されていると構築(コーディング)自体もコストダウンできるため、安くホームページを制作できるという仕組みになっています。

気をつけなければいけないポイント

安くなっている理由通り、ゼロからデザインを制作するわけではないので、オリジナルデザインにすることは出来ません。この場合、懸念点として残るのが、テンプレートを利用して制作するので、他と似たようなサイトのイメージになってしまう点が挙げられますが、当社の見解としては、このあたりをあまり気にする必要はありません。なぜなら、世の中のホームページのほとんどが似たようなレイアウトで制作されており、テンプレートを利用しなくても、似たような雰囲気になってしまうことはあるため、テンプレートだから他と似てしまうということにはなりません。
それよりも重要なのは、情報構成をゼロから作り上げていけない事にあります。
テンプレートデザインの場合、ある程度の枠組みがあり、どのエリアにどんな情報を入れる
という考え方になります。ホームページとしてはこの考え方が致命的になります。本来であれば、
どんな情報があって、それをどんな風にホームページに掲載するのか
を考えながらホームページのデザインというのは出来上がっていくのです。
その成り立ちを無視した形で、制作したホームページは果たしてユーザーに訴求すべきホームページだと言えるでしょうか?
結局は、そういったことも踏まえて、掲載情報をカスタマイズしていくと別途費用が発生し高くなってしまうケースもあるので注意する必要があります。
場合によってはカスタマイズは出来ないというケースもありますので、テンプレートデザインとご自身の希望をしっかりとすり合わせて、テンプレートでは対応できなそうな部分がどんなところで、オプション的な対応をしてくれるのかどうかと、それがどのくらいの費用になるのかをしっかりと確認しておく必要があります。

依頼するならこんな会社へ

一般的な制作会社でも行っているケースは多く、様々なタイプが存在しますが、安すぎるところはお勧めできません。
10万円以下で提供されているような場合は特に注意が必要です。なぜ10万円以下だと危険だと言えるのかについてはこちらをご参照ください。

システムテンプレートパターン

上記のデザインテンプレートパターンをシステム的に提供しているサービスです。特徴としては、CMSという管理画面などで簡単に更新できるシステムを利用していて、更新を発注側でも行いやすくしてあります。
その分、デザインが簡素化しやすいというのも同様に特徴だったりします。
このパターンは大きく2つあり、Wordpressを利用したテンプレートを提供するパターンと自社開発システムを利用したテンプレートを提供するパターンがあります。
Wordpressを利用したテンプレートを提供するパターンは、主に一般的な制作会社に近いような会社が制作を効率化し低価格販売を実現するために提供しています。
自社開発システムを利用したテンプレートを提供するパターンでは、そのシステムを利用すれば簡単にホームページを作れるような構造にしているケースが多く、サービスによっては無料で提供している場合もありますが、勝手に広告などが表示されてしまうため、広告表示などを消すためには、月1000円程度のサービス利用料が発生することが多くなっています。

安くできる理由

WordPressを利用したテンプレートを提供するパターンは、デザインのパターンをいくつか用意することによって低価格化を実現しています。デザインシステムテンプレートよりも機能的ではありますが、その分、デザインに対する縛りも強いため、自由度は無くなりやすくなります。自社開発システムを利用したテンプレートの場合は、更に自由度に対して縛りがあり、システムとして用意されている調整しかできないというのが一般的で、デザインに対する融通もつけにくいモノになっています。その代わり、Webサイトを制作する場合には一般的には30万円以上するようなホームページでも月々1000円程度で用意できてしまいます。しかもサーバ費用も含んでいるケースが多いため、月々のサーバ費用も踏まえるとだいぶ格安だと言えます。

気をつけなければいけないポイント

まず、Wordpressを利用したテンプレートの場合、または、自社開発ではあるものの、カスタマイズ制作費用を含むような場合は、金額感を一つのラインにしてみてください。
上記でも述べたように10万円を切るような場合はしっかりとどのようなリスクがあるのかしっかりと自分の目で見いだす必要があります。
人が介在してしっかりとしたホームページを制作する場合、どうやっても10万円を切ることはできません。何らかの落とし穴があると断言できます。
落とし穴の部分を制作会社側がしっかりと説明してくれるのであれば良いですが、多くの制作会社が説明を怠るため、発注者側がしっかりと見極めなければならなくなります。
次に自社開発システムを利用したテンプレートの場合は、お試しでホームページを用意したり、慣らし運転としてホームページを運用してみるというような場合であればアリかと思います、またはホームページや社員が15名を越えないような小規模なホームページを作成するのであればアリです。
最初からしっかりとしたホームページを用意するとなるとコストリスクが高いため、まずは、安価にホームページを用意してみて、いかにホームページを運用していくことが難しい事なのかを体感してもらう方が良いと当社は考えています。

依頼するならこんな会社へ

WordPressを利用したテンプレートを提供するパターンは上記のデザインテンプレートパターンを取り扱っている制作会社ですと同様に扱っているケースが多くなります。
自社開発システムを利用したテンプレートに関しては、あくまでお試しとして運用するためできる限り安価なサービスでありながら運営企業がしっかりとしているところがオススメです。当社としてはGMOペパボ社がリリースしている「Goope(グーペ)」というサービスを推奨しております。

フリーランス制作パターン

発注者側も安さで意識してフリーランスにお願いしたいと考えている人は少なくないようです。

安くできる理由

一般的な制作会社の場合、社内に事務員がいたり、営業がいたりと、制作に関わる人のみで構成されているわけでありません。そのため、お客様のホームページの費用の中には、そういった事務員への給与、営業への給与も含まれている費用になっているのです。
それに対して、フリーランスの場合は、すべてを自分で行っているため、制作に関わらない費用が発生しにくくなっています。まったくないというわけではありませんが、制作会社と比べれば圧倒的に少なくなります。
更に制作会社の場合は会社を成長させるために純利益を出さなければいけないですが、フリーランスの多くは、自分が生きていけるお金があれば良いと考えているケースが多いため、制作会社よりも安くなるようなケースが多くなっています。

気をつけなければいけないポイント

単純に考えてしまえばフリーランスの方が安いのだからフリーランスにお願いした方がオトクと考えやすいのですが、実際にはフリーランスに発注するという場合は大きなリスクを背負うことになります。制作会社の場合は人の替えがききます。担当者が急病であっても事故にあっても、代わりの担当を立てて、制作の進行を止めることがありません。フリーランスの場合は替えがきかないため、担当者が事故にあってしまえば、連絡が途絶えてしまうのみです。出来上がるはずのホームページが出来上がらなくなってしまうということもあり得るのです。ひどい場合は、フリーランスが勝手に音信不通になってしまうこともあるようです。
さらに、品質にも幅があり、フリーランスとして非常にクオリティの高い人も居れば、昨今の副業ブームに則ってウェブの仕事をやってみているという人もいます。
フリーランスに依頼をする場合は、しっかりとした契約書を交わし、しっかりと相手の事を良く知ったうえで依頼を検討すると良いでしょう。

依頼するならこんな会社へ

フリーランスへお仕事をオーダーしたい場合は当社にご相談ください。
当社はフリーランスのコミュニティを運営しており、多くのフリーランスとの繋がりを持っています。
貴社にマッチしたフリーランスをご紹介させていただきます。

金額根拠なしパターン

これは当たり外れが大きいパターンで、フリーランスに多く存在するタイプです。

安くできる理由

今までずっと制作会社で制作を行ってきて、フリーランスになってまだ間もない場合、自分の制作物をどのくらいの値段をつけて売ったらよいのかがわからないというケースがあるというのが嘘のようでホントの話なのです。
そもそもホームページの相場というのは長い経験値がないとなかなかわかりづらく、特にデザイナーやプログラマーはフリーランスになったときに自分の作ったものがどのくらいで売れるのかを見失います。
そのため、中には「え?」と思うような非常に安い値段で制作を行ってくれるような場合があります。

気をつけなければいけないポイント

まだ経験が浅い事から、自分の単価をつかめていないことから導き出されている安さなので、経験を積みながら単価感がわかってくると、単価が変動します。そのため、前までは非常に安く対応してくれたのに、単価が上がって同じ金額では対応してくれないようなケースも少なくありません。
そのため、もし、そのようなケースに遭遇した場合は、あくまで今回限りのラッキーだと思い、今後も同じ値段でやってもらえるとは思わない方が良いでしょう。
「前はもっと安くやってくれたのに」と言ったところで、単価に了承できなければ、相手は仕事を受けてくれないだけです。

依頼するならこんな会社へ

このようなタイプはフリーランスに多いため、フリーランスのコミュニティを持つ当社へご相談ください。
できる限りご希望に沿ったフリーランスをご紹介させていただきます。

安いから失敗するのではなく、相手を見定められずに失敗する

上記のように、低価格でホームページを作成するのには様々なパターンがあります。上記以外のパターンも多く存在するかと思います。
当社としましては、自社のやりたいことに対して、それにマッチする制作会社をしっかりと見定めてホームページを作成していれば、安くても高くても失敗せずに運用することが可能かと思います。
制作会社側は自社の良い事しか言いません。悪い部分はお客様自身で見抜く必要があります。
もし、そういった目利きに自信がないようでしたら是非当社までご相談ください。

当社が業者選定のサポートをさせていただきます。

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この記事を書いた人

Webディレクター歴20年。大卒後、制作会社や広告代理店を経て、2013年に独立。ビジネスに貢献するWebサイト制作をモットーに大手企業から個人事業主まで幅広い顧客のWeb戦略をサポート。昨今では制作会社や顧客のWeb担当者へのWebディレクション教育なども担当する。Webに関するご相談は本ページ上部の「ご相談・お問い合わせ」まで。

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