Webサイト制作費用が高くなる理由
Webコンサルティングの役目の1つとして、コスト削減があります。
正直なところ、どんなお客様でも、このコスト削減がもっとも手を付けやすいところにあります。
Webサイトを運営しているお客様でコストをかけている項目としては
・サイト管理費用(サーバ、ドメイン、SSLなど)
・サイト制作費用(新規制作)
・サイト更新費用(既存情報更新)
・広告費用
・SEO費用
・Webコンサルティング費用
・その他の継続的な支払い(ASPサービスの利用や開発時の分割払いなど)
あたりがメインとなってきます。
多くのお客様が費用として過剰に消費してしまっているのが
・サイト制作費用
・サイト更新費用
です。
日本におけるサイト制作や更新には、相場のようなものはあるものの、
実際に
トップページと下層ページを3ページ程度作った場合
という条件で色々な会社に見積もりを取ると
10万円~50万円程度の幅で見積もりが送られてきます。
間40万円の違いはいったい何なのか?
一般的には、その制作内容に対する「品質」と受け取られやすいのですが、実際にはそうだとは限りません。
(もちろん価格が高い場合は品質が高いこともあります)
私も制作会社で10年以上見積もりを作成してきましたが、金額のキーになるのは大体が「工数」です。
工数とはその内容を作るのに必要な時間です。
例えば、トップページのデザインに3日間かかる場合、工数は3人日という表現になります。
この工数に、単価が掛け算されます。
デザインであれば3万円後半~5万円後半くらいまでがゾーンとしては多いのですが、
上記の場合、単価が4万円であれば、
3人日×4万円=12万円
となります。
しかし、この方法では
「作業に3日間かかるというのは人によって異なるんじゃないか?」
と疑問を抱く人は多いかと思います。
まさしくその通りです。特にデザインなんかは、悩む時間の長い人もいます。
悩んだ分だけ良いデザインになるのであれば良いのですが、そうだとも限らないのが実情です。
そういった問題もあるため、デザインの費用を固定するような企業もあります。
但し、デザインの費用を固定している会社でも、結局は、社内で、時間のかかる人とかからない人の作業時間を踏まえたうえで算出しているんです。
こういった問題は費用に大きな影響を与えやすくなります。
しかも、デザインという部分では、「修正が多発するかもしれない」というリスクに対して保険もかけるため、どうしても工数は広めに設定されがちです。
だからといって、
「この作業に対して、こんなに時間がかかるのはおかしい」
と言ってしまうと、制作側は、品質を下げ始めるので良い結果を生みにくくなってしまいます。
では、どうすれば良いのか?
まずは、制作会社としっかりと信頼関係を結ぶことです。
「修正が多発する」というのは、大体がコミュニケーションに問題があります。お互いの意思疎通がうまくいっていないために、出来上がるものにもすれ違いが生じます。
制作会社側としては、「ここのお客さんは話がわかるから、修正が少ない分、リスクを費用にする必要はない」と判断するわけです。
あとは、施策利益を踏まえたうえで、費用を算出し、費用に合わせて制作物を依頼するという事です。
直接的な利益が出ないから施策利益は算出できないと諦める方も多いですが、そんなことはありません。
将来的な利益や間接的な利益などは算出が難しいですが、まったくできないわけではありません。
仮でもしっかりと算出し、費用を見極める必要があります。
このような方法を取ると、コスト削減をしやすくなります。
私がWebコンサルティングを行う場合でも、制作会社との繋がり方や発注方法、依頼方法などを確認し、制作会社の負担のかかりにくい方法をとっていただいたり、制作フローを見直したりしながら、費用に対する妥当性を最適化します。
または、施策利益を踏まえたうえで、コンテンツの意義を考え、制作すべきなのか、制作しない方が良いのかなどを判断し、どのように何をすれば良いのかアドバイスを行っています。
皆さんも是非、上記のような取り組みで、無駄なコストの削減を実現していただければと思います。