継ぎ接ぎ化
個別の更新・改修が積み重なり、サイト全体の整合性(デザイントーン・情報構造・コピー方針)が分裂していく現象を本書で命名。「個別判断は正しくても、全体として一貫性のないサイト」になっていく構造的問題。1〜2 年では気付きにくく、3 年経つと「なぜか古臭い / 違和感がある」と気付く程度に進行している。
本書のスタンス(Lesson 8-5)は「個別判断は正しくても、数年経つと『一貫性のないサイト』としてユーザーに静かに信用毀損が広がる」。対策は『仕様変更の経緯まで含めたドキュメント化』(設計思想ドキュメント [[design-doc]])、これで継ぎ接ぎ化を最小限に。リニューアル不要な状態を目指す本書の長期運用の中核概念。
継ぎ接ぎ化の兆候:ページごとに違うデザイントーン(担当者・業者ごとに違うスタイル)、情報構造の整合性崩壊(同じテーマが複数階層に散らばる)、コピー方針のブレ(です・ます混在 / 業界用語の使い方が違う)、新旧テクノロジー混在(古いプラグイン + 新フレームワーク)、業者交代時のコード混在、キャンペーン名称・ロゴの不統一、古い情報の放置。半期バイタルチェック([[vital-check]])で点検する項目。
落とし穴は、個別改修の度に「この場限り」で判断して全体整合性を見ない、設計思想ドキュメントを業者依存で契約終了時に消える、半期チェックを怠って「気付くのが遅い」、リニューアル時に「全部やり直し」と継ぎ接ぎ化を加速、AI 生成コンテンツを大量投入してトーン分裂、業者交代時のスタイル引き継ぎ漏れ、運用ノウハウが担当者個人化、継ぎ接ぎ化に「見て見ぬふり」して中長期で詰む。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- プロデューサー
- ディレクター
- デザイナー
- 経営層
会話上での使用例
半期バイタルチェックで継ぎ接ぎ化を発見する場面
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Web 担当者
半期チェックで、ページごとにデザイントーンがバラバラと判明
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プロデューサー
継ぎ接ぎ化です。設計思想ドキュメントが業者ごとに違って統一されてない可能性。全業者にスタイルガイド共有 + 月次の整合チェックを業者契約に追加で、これ以上の進行を止めましょう
リニューアルを検討するタイミングの場面
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経営層
サイトが古臭い。リニューアルしよう
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Web 担当者
継ぎ接ぎ化の累積です。フルリニューアルしても 3 年後また同じ。今回は部分改修 + 設計思想ドキュメント整備 + 半期チェック体制構築で、継ぎ接ぎ化を予防する運用設計を優先で