サーバって何?超初心者でもわかるサーバの役割

サーバって何?

ホームページを見たり、メールを送ったりするとき、その裏側では必ず「サーバ」が働いています。とはいえ、実際にサーバとはどういうものなのかと聞かれると「なんとなくホームページを作るのに必要なもの」というくらいで、サーバがどういうものなのかよくわからないという方も多いと思います。

当社に、お客様から「契約しているレンタルサーバから『サーバメンテナンスのお知らせ』が届いたので、対応してほしい」というご連絡をいただくことがあります。お知らせの内容によっては、当社で調整が必要なものもありますが、当社では何もする事がなく、サーバ会社のみで対応が完結するものもあります。

ところが、「特に当社で対応することはありません」とお答えすると、「どういうこと??」となる方も少なくありません。サーバとホームページを同一のものだと考えていて、サーバに何かあればホームページにも必ず何かが必要だと思ってしまうようです。

実際に、サーバが何なのかを理解するのは専門家のみで良いとは思いますが、サーバの概要を知っておくだけでもお客様の安心に繋がるのではないかと思い、本記事では、難しい言葉をできるだけ使わずに、身近なたとえでサーバの役割を紹介します。

目次

「サーバ」と「サーバー」は何が違う?

先ほどから「サーバ」と書いていますが、「サーバー」という書き方を見かけることも多いと思います。「何が違うの?」と思うかもしれませんが、違うのは書き方だけで、指しているものはまったく同じです。

昔のコンピュータの分野では、「コンピュータ(コンピューター)」「フォルダ(フォルダー)」「メモリ(メモリー)」のように、言葉の最後の「ー」を省いて書くことが多く、「サーバ」と書かれてきました。今は「サーバー」と書くことも多く、サーバ会社のお知らせや契約の書類でも、会社によって書き方が分かれます。

どちらで書かれていても、同じものだと考えて大丈夫です。この記事では「サーバ」と書きます。

サーバとは、ホームページやメールを預かって、届けてくれるコンピュータ

ホームページやメールに使うサーバは、いつでも使えるように、常にインターネットにつながったまま動き続けているコンピュータです。そこに預けられたデータを必要な相手に届けてくれます。

ホームページを開くと、サーバがページを届けてくれる

スマートフォンでホームページを開くと、インターネットを通じて「このページを見せて」という依頼がサーバに届きます。要求に対して、サーバは保管してあったページを送り返し、スマートフォンの画面にホームページが映ります。パソコンであっても同様の原理です。

ホームページを見ている人は意識することなく、このようなやり取りを一瞬で行っています。

サーバとホームページは、建物と部屋の関係

サーバを建物、ホームページを建物の中の部屋にたとえると、わかりやすくなります。

建物がなければ、部屋は作れません。一方で、部屋の中にどんな家具を置くかは、借りている会社ごとに違います。この記事では、この例えを基準としてサーバについて深掘りして説明していきます。

サーバには、いくつかの役割がある

サーバというと「ホームページ」という印象が強いかもしれませんが、実は、ホームページのためだけにサーバがあるわけではありません。サーバを建物、ホームページを部屋に例えたように、サーバの中にはホームページ以外にも部屋があり、役割があります。

サーバには、いくつかの役割がある。建物の中の受付はホームページを届けるWebサーバ、郵便室はメールを届けて預かるメールサーバ、書類棚はデータを整理して格納するデータベース、建物の外の看板は住所から場所を案内するDNS

ホームページを届ける役割(Webサーバ)

上記でも説明した通り、ホームページとして見せたいデータを保管しておいて、訪れてきた人が閲覧できるようにデータを提供します。

メールを届けて、預かる役割(メールサーバ)

郵便室のように、会社のメールアドレスから送ったメールを相手に届けます。届いたメールは、受け取れるように預かっておいてくれます。

データを整理して格納する役割(データベース)

書類棚のように、お知らせの記事やお問い合わせの内容などのデータを、探しやすく整理して格納しておきます。ホームページを見せるときには、必要なデータをここから取り出します。データベースも、サーバの中で働く仕組みの一つです。

住所から建物の場所を案内する役割(DNS)

ドメインは、「〇〇.co.jp」のような、ホームページやメールの住所です。DNSは、その住所でホームページを開いたりメールを送ったりしたときに、どの建物(サーバ)へ向かえばよいかを案内する、道案内の係です。ホームページとメールで、別の建物を案内することもあります。

ドメインやDNSの仕組みは、Web担当者の教科書のドメインとサーバの基礎で詳しく紹介しています。

役割ごとに、別の会社と契約していることもある

ホームページはレンタルサーバの会社、メールは別のメールの会社、ドメインはドメインの会社、というように分かれていることがあります。

困ったときに誰に聞けばよいかを知るためにも、どの役割をどこと契約しているのかを知っておくと良いでしょう。

サーバとホームページの境目は、建物と部屋の中身で考える

冒頭の「サーバメンテナンスのお知らせ」のように、サーバ会社から連絡が届いたとき、それが建物(サーバ)の話なのか、部屋(ホームページ)の話なのかがわかれば、自社で何かする必要があるのか、誰に相談すればよいのかを、自分で判断できるようになります。そのために、どこまでが建物で、どこからが部屋の中身なのかを知っておきましょう。

共用のレンタルサーバ(後で説明する、アパートのような借り方)なら、建物と設備はサーバ会社が受け持ち、部屋の中身は自社や制作会社が受け持ちます。

建物はサーバ、部屋の中身はホームページ。建物と設備=サーバの手入れはサーバ会社、部屋の中身=ホームページの手入れは自社や制作会社。共用のレンタルサーバの場合

建物と設備にあたるのは、サーバの機械や、ホームページを動かす仕組み

コンピュータそのものや、ホームページのプログラムを動かす仕組み、書類棚(データベース)を動かす仕組みなどです。共用のレンタルサーバでは、こうした設備を、たくさんの部屋(ホームページ)で分け合って使います。設備の点検や修理のお知らせが届いても、部屋の中身に手が入らなければ、ホームページの側で直すことはありません。

部屋の中身にあたるのは、ページの文章や写真、更新のための仕組み

ページの文章や写真、デザイン、管理画面からホームページを更新できる仕組み(CMS)などです。ホームページごとに違い、自社や制作会社が用意したものです。

書類棚に入っているお知らせの記事やお問い合わせの内容も、部屋の持ち物にあたります。部屋の中身を直したり入れ替えたりするときに相談する相手は、サーバ会社ではなく、ホームページを作った制作会社や、今のホームページを見てくれている制作会社です。

それは建物の手入れ?部屋の手入れ?

サーバ会社からメールなどでお知らせが届いたときに、それが建物の手入れの話なのか、部屋の手入れの話なのかを見分けると、誰が何をしなければいけないのかがわかりやすくなります。そのためにも事前に、建物の手入れを誰がするか、部屋の手入れをするのは誰なのかを把握しておくことが大事です。

例えば、借りている建物で水道工事が必要になったときは、建物のオーナーが工事を行います。一方で、部屋に設置したテレビが壊れたときは、借主が自分で買い替えます。サーバとホームページも同じで、建物にあたるサーバと、部屋の中身にあたるホームページでは、手入れをする人が違います。

建物の手入れを誰がするかは、サーバの借り方で決まる

サーバの借り方には、大きく分けて、アパートのように一部屋を借りる形と、一戸建てのように自分たちだけで使う形があります。

アパートのように一部屋を借りる形は、1つのサーバを、たくさんの会社で分け合って使う借り方です。共用のレンタルサーバと呼ばれます。大家さんがアパートの建物を手入れするように、設備の点検や更新はサーバ会社が行います。

一戸建てのように自分たちだけで使う形は、サーバを、ほかの会社と分け合わずに使う借り方です。サーバを1台丸ごと借りる「専用サーバ」や、1台の中を区切った場所を自分たちだけで使う「VPS」、「クラウド」などがあります。自由に使える代わりに、設備の手入れも、自社や依頼している制作会社が受け持つ範囲が広くなります。

サーバ会社が手入れを引き受けてくれるプランもあるので、誰がどこまで受け持つのかは、契約の内容で確かめましょう。手入れを制作会社に任せる場合の費用の考え方は、ホームページ保守費用はいくらが適正?で紹介しています。

部屋の手入れは、どちらの借り方でも自社や制作会社がする

ページの文章や写真の差し替え、CMSの更新など、部屋の中身の手入れは、建物をどう借りていても、自社や依頼している制作会社が行います。

自社がどちらの借り方をしているかは、契約の書類や、サーバ会社の管理画面に出ているプランの名前で確かめられます。それでもわからなければ、サーバを用意した制作会社に聞くのが早道です。

サーバ会社のお知らせは、建物の手入れか部屋の手入れかで見分ける

サーバ会社から届くお知らせの多くは、建物の点検や修理についてのものです。一部屋を借りる形なら、建物の手入れはサーバ会社が行うので、自社では、いつ行われるのか、その間ホームページやメールが使えなくなるのか、自社でする作業が書かれていないかを確かめておけば大丈夫です。

当社が「特に当社で対応することはありません」とお答えするのは、こうした建物だけの手入れのお知らせです。部屋の中身には手が入らないので、ホームページの側で直すことはありません。メールの役割のサーバの点検なら、メールが一時的に送ったり受け取ったりできなくなる一方で、ホームページはそのまま見られることもあります。

一方で、部屋の手入れも必要になるお知らせもあります。例えば、「PHPのバージョンを新しくします。ホームページが動くか確かめてください」というお知らせです。

PHPは、ホームページの機能を作るためのプログラムの言葉です。サーバには、PHPで書かれたプログラムを動かす設備があり、これが建物の設備にあたります。一方で、部屋の中にあるプログラムも、PHPで書かれていることが多くあります。設備が新しくなると、部屋の中の古いプログラムが、そのままでは動かないことがあります。そのため、こうしたお知らせが届いたら、制作会社に確かめてもらいましょう。

どちらの手入れの話かわからなければ、お知らせをそのまま制作会社に見せて聞くのが確実です。

いざというときのために、確かめておきたいこと

お知らせが届いたときや、ホームページやメールで困ったときに迷わないように、次の3つを確かめておきましょう。

ホームページ・メール・ドメインを、どこと契約しているか

役割ごとの契約先と、借り方(一部屋を借りているか、自分たちだけで使っているか)を確かめておきます。これで、何かあったときに誰に聞けばよいかがわかります。

契約が誰の名前になっているか

サーバ会社のお知らせが届くのは、契約している人のところです。担当者が変わったときに、お知らせが届かなくならないように確かめておきましょう。

困ったときに相談できる制作会社はどこか

ホームページを作った制作会社や、今のホームページを見てくれている制作会社の連絡先を、手元に置いておきます。相談先の選び方は、ホームページの更新を制作会社へ依頼したい | 費用感と注意点で紹介しています。

まとめ

サーバは、ホームページやメールを預かって届けてくれるコンピュータです。ホームページのほかにも、メールやデータの保管など、いくつかの役割に分かれています。

建物(サーバ)と部屋(ホームページ)の境目と、建物の手入れと部屋の手入れをそれぞれ誰がしているかを知っておけば、サーバ会社からお知らせが届いても、慌てずに済みます。目に見えないサーバの役割を知って、自社のホームページとメールを安心して使い続けていきましょう。

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この記事を書いた人

制作会社や広告代理店で勤務する中で、様々な大手企業の制作ディレクションなどを担当。2013年に独立しLab-ry Worksを立ち上げる。中小企業を中心にウェブサイトにおける総合サポートを行う。独立前の経緯により、現在も大手のウェブプロジェクトにも参画する。ウェブの戦略からサーバの手配まで、中小企業向けにコストを抑えながらも高品質で効果的なウェブサイトを支援する。

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