チャットワークとSlack、どちらが良いか?
現在、チャットツールの2巨塔となる
「チャットワーク」と「Slack」。
導入検討中の方や、チャットワークを導入してるけど、Slackってどうなの?と思われてる方、または
Slackを導入してるけど、チャットワークってどうなの?と思われている方へ
「チャットワーク」と「Slack」の両方を使ってみた上で、どちらが良かったかレビューします。
(但し、チャットワーク歴が長いため、チャットワークの方が贔屓目になりやすので、そのあたりを差し引いて読んでいただけると良いかと思います。)
チャットワークとSlackで共通していること
それぞれの特徴はあるものの、どちらかの選択を考えされるだけあって、機能として共通部分も多いです。
・簡単にグループチャットを作成・チャットができる
・ファイルのやり取りが容易
・メッセージ検索がしやすい
・マルチプラットフォームで場所を選ばない
・ビデオチャット
大きくは上記4つあたりです。
砕いて言えば、簡単にグループでファイルをやり取りをしながら複数人数での会話やビデオ・音声会議ができて、テキストでの会話の内容が後から検索しやすいってことですね。
これは共通して良いところではありますが、チャットツールとしては当たり前と言えば当たり前。
やはり、それぞれの特徴部分が、チャットツールとしての魅力になるのだと思います。
チャットワークの比較特徴
チャットワークは日本企業が作っているだけあって、取っつきやすいというのもありますが、機能としての比較特徴は以下です。
・タスク管理機能がある
・社外とのダイレクトメッセージが利用できる(Slackの場合、同じワークスペース内でのみ会話が可能です)
・セキュリティの高い法人プランがある
・非同期型コミュニケーション
このあたりが特徴としては大きいです。
タスク管理
特にタスク管理機能はとても便利で、プロジェクト管理として使われることもあるようです。
自分がやっておかなければならないタスクはもちろん、相手にやって欲しいこともタスクにできるため、
「やってくれてると思ったのに」とか「自分がやるとは思わなかった」などのコミュニケーションミスを回避できます。
社外とのダイレクトメッセージ
先にチャットワークを使っていたので、Slackを使った時に「え?できないの?」と思ってしまいました。
チャットワークはアカウントが単体で独立した存在なので、チャットワークID同士で繋がりさえすれば、個別のメッセージのやり取りは自由となります。
(プランによって社外とやり取りできないように制御することもできます。)
セキュリティの高い法人プラン
チャットワークにはいくつかのプランがあり、現在では、エンタープライズプランにすることでIP制限や外部SNS制限など、ユーザー管理機能の高い利用が可能です。
非同期型コミュニケーション
これは人によって賛否があるようですが、チャットワークは非同期型コミュニケーションとなります。
そのため「既読」機能や、ユーザーステータス(アクティブ、離席中など)の設定はありません。
送ったメッセージが読まれたのかどうかを相手が確認することができないのです。
これはネガティブなことだとは言えず、そもそも読まれたのか読まれてないのかを気にしてソワソワすることが無駄な労力なので、そういう無駄な労力からの解放こそが非同期型コミュニケーションなのです。
どうしても返事が欲しい場合は、返事をもらいたい期日をタスク化したり、急ぎなのであれば電話すれば良いという考え方です。
チャットワークのココが良い!
チャットワークはメールの代わりになり得るツールだと思います。メールだと、「サイズ的に添付ファイルが・・・」とか「話の流れが良く分からなくなった」などがなくなります。
さらにメールだと気軽さがないので、どうしても長めの文章になりがちですが、チャットワークだと「OK」だけでも良いことだってあります。
わざわざメールを受信してメールを開いてみたら、中身が「OK」だけだったら、ちょっとうんざりする感じもありますが、チャットワークなら許される感じがあります。
もちろん、この気軽なやり取りが可能なのはSlackも同様ではありますが、Slackの場合、社外の方へのダイレクトメッセージが送れないので、社外の人とのやり取りが多い場合は、
メールの代わりになりえないのかと思います。
Slackの比較特徴
SlackはCMとかでも見かけるようになり、最近、グイグイ来ている感じですね。
私自身も、その気配を感じて「Slackも使い倒してみなければ・・・」と駆られたわけです。
比較特徴としては、実感だけだと足りないこともありそうなので、周りの意見なども参考にしたものを挙げさせていただきます。
・カスタマイズが出来て楽しい
・アプリ連携機能が豊富
・スニペット機能
・半同期型コミュニケーション
このあたりが大きいかと思います。
カスタマイズ
ワークスペース単位でUIカスタマイズができます。カスタマイズ好きにはワクワクする機能かと思います。
表示内容も細々とカスタマイズできるので、それが楽しいという方が多いようです。
オートリプライ設定やステータス設定なども出来て、カスタマイズ性の高いツールであると言えます。
アプリ連携機能
チャットワークでもいくつかアプリ連携できますが、Slackの比ではありません。
但し、海外のアプリが多く、英語を理解しながら、海外アプリのアカウントを必要とするものが多いです。
そのあたりをクリアに出来るのであれば、色々と使い勝手があるのかもしれません。
私自身は使いこなし切れていないのか、チャットワークも含めて、アプリ連携はあまり使える印象がなく、結局は、別サービスの更新履歴通知機能レベルでしかなく、連動しているとは言いにくいです。
タスクの更新やファイルの更新が毎回のようにチャットに流れてくることがどれだけ便利なのかがあまり理解できていません。
Slackで少し便利かなと思ったのがRSSですかね。
RSSで流れてくる情報に対して、社内の人たちなどでディスカッションするのには便利かなと思いました。
スニペット機能
これは、アプリ連携でGitHubが連携できる事とも通ずるものかもしれませんが、プログラムコードがスニペットで投稿できるので、プログラマーさんとかには便利なのかもしれません。
半同期型コミュニケーション
「既読」機能はないものの、ステータスが明確にできるので、相手がアクティブであれば、少なくともその場にいることはわかりますし、離席中などであれば、返事が来ないという事も明確にできます。
Slackのココが良い!
社内での開発をメインとしてる企業などの場合は、それこそメールの代わりにもなるのではないかと思います。
どちらかというとメールの代わりというよりはSkypeの代わりという印象です。
社内でSkypeメインでやり取りされていた内容がSlackでメッセージが探しやすく、プロジェクトのグルーピングがしやすいのがSlackだと思います。
結局どちらが良いのか?
外部とのやり取りが多い私としては、やはりチャットワークの方が使い易いです。Slackをすみ分けで使うことも検討しましたが、
Slackの利便性を活用できるような仕事をしていないので、Slackを使いたいというクライアントがいない限りは利用することはなさそうです。
Slackは、上記で記述した通り、Skypeで社内のやり取りをしているような企業には、Skypeの代わりとしてSlackを利用するというのは良いと思います。
最初に述べた通り、私はチャットワークを長く使っていたというのもあり、意見がチャットワーク贔屓になってしまっていると思います。
どちらかの導入を検討されている場合は、そのあたりのバイアスも踏まえたうえで、検討していただけると良いかと思います。