用語集さ行

スムーススクロール

ページ内アンカーリンク(ページ内の特定の場所へ飛ぶリンク)をクリックした際、パッと瞬間的に切り替わるのではなく、滑らかにスクロールして移動する UI(動き)のことです。ユーザーは「自分が今ページのどのあたりに移動したか」を視覚的に追うことができるため、迷子になりにくくなります。

実務における使い所とメリット

縦に長いランディングページ(LP)や、目次がある長文記事、FAQ(よくある質問)ページなどで、ページ内移動のストレスを減らすためによく使われます。現在は、CSS に scroll-behavior: smooth; と 1 行書くだけで実装できるため、実装コストが極めて低く、手軽に効く UX 改善の小技として非常に優秀です。

初心者が陥りがちな「3 つの落とし穴」

  • ヘッダー被り問題(超重要):画面上部にメニューが固定されている(追従ヘッダー)サイトの場合、移動先の見出しがヘッダーの裏に隠れてしまう事故が頻発します。これを防ぐため、エンジニアに「ヘッダーの高さ分の余白(scroll-padding-top など)」を考慮するよう指示する必要があります。
  • 独自の速度調整によるイライラ:JavaScript を使って独自に「ゆっくり移動する」ようなアニメーション速度を設定し、ユーザーをイライラさせてしまうこと。CSS 実装であればブラウザが最適な速度を自動計算してくれるため、速度調整はせずにデフォルトに任せるのが一番安全です。
  • 画面酔いへの配慮不足:あまりにも移動距離が長い場合、視界が激しく動いて酔ってしまうユーザーもいるため、適度な利用にとどめる配慮も必要です。

言葉をよく利用する人

  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • デザイナー
  • Web 担当者(発注側)

会話上での使用例

LPのアンカーリンクの動きを改善したいとデザイナーから相談される場面

  • デザイナー
    LP の中のアンカーリンク、押すといきなり飛ぶのが少し唐突なんですよね。
  • Web 担当者
    スムーススクロールを有効にしましょう。CSS を 1 行足すだけで、目的の位置までふわっと移動するようになりますよ。

長いFAQページの操作感をプロデューサーと相談する場面

  • プロデューサー
    FAQ がかなり長くなってきて、目的の質問にたどり着きにくいんだよね。
  • Web 担当者
    目次から該当の質問へ飛ぶときにスムーススクロールを効かせて、戻るボタンも添えましょう。今どこを見ているかが追いやすくなって、ぐっと使いやすくなります。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 4-4 モバイル UI