カスケードモデル
意思決定や情報伝達が、「上位 → 下位 → さらに下位」へと、まるで連なる滝(カスケード)のように段階的に流れていく構造やプロセスのことです。上層から下層までを「一本の筋(一気通貫)」で結び、可視化するための思考法として使われます。
Web 担当者の実務では、主に以下の 2 つの領域でこの考え方を活用します。
① マーケティングにおける「戦略カスケード」
経営の最終目標から逆算して、現場の具体的な施策までブレイクダウン(落とし込み)していく構造です。
- 経営戦略(例:全体の売上を◯% 伸ばす)
- 事業・Web 戦略(例:Web サイト経由の新規問い合わせを倍増させる)
- 機能戦略(例:SEOとコンバージョン率(CVR)の改善にリソースを集中する)
- 個別施策(例:主要ページのキーワードカニバリ(キーワードカニバリゼーション)解消、CV ボタン(CV)の改善)
- 機能戦略(例:SEOとコンバージョン率(CVR)の改善にリソースを集中する)
- 事業・Web 戦略(例:Web サイト経由の新規問い合わせを倍増させる)
② UI/UX・情報設計(IA)における「情報カスケード」
ユーザーが迷わないよう、サイト内の情報を階層構造で整理するアプローチです(情報アーキテクチャ(IA))。
- トップページ(サイトの玄関口)
- 主要カテゴリページ(大まかな分類)
- 個別ページ / 記事一覧(詳細への道導)
- 詳細・購入ページ(ゴールとなる情報)
- 個別ページ / 記事一覧(詳細への道導)
- 主要カテゴリページ(大まかな分類)
よくある落とし穴(注意点)
- 上層と下層の「断絶」:経営戦略と現場の施策が繋がっておらず、現場のメンバーが「何のためにこのバナーを作っているのか分からない」状態になってしまう。
- 中間層の翻訳不足:上層の抽象的な方針を、現場が動ける具体的なタスクへと「翻訳」できていない(この翻訳こそが Web 担当者の重要な役割です)。
- 下位からの逆流を無視する:現場の個別施策で得たデータやユーザーの反応(下層)を、上位の Web 戦略(上層)の見直しにフィードバックしない。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- マーケター
- ディレクター
- プロデューサー
- IA / 情報設計者
会話上での使用例
サイト全体の情報設計をどこから決めるか相談する場面
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プロデューサー
情報設計って、どこから手をつけるのがいいんでしょう。
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Web担当者
カスケードモデルでトップから3階層に整理しましょう。各階層に何を載せるかを先に決めてから、個別ページのワイヤーに入ると迷いません。上から下まで一本の筋で通すイメージです。
施策の目的が現場で見えなくなっている場面
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経営層
そもそも、なぜこの施策をやるんだったかな。
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Web担当者
カスケードモデルで経営戦略からWeb戦略、個別施策までつないだ図をお見せします。途中でズレている部分があれば、そこを直せば目的がはっきりつながります。