用語集あ行

IA(情報設計 / Information Architecture)

よみ: あいえー

サイト全体の情報を整理・分類・階層化し、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着ける骨組みを作る設計領域です。デザインや配色を決める前の「設計図」にあたります(構成要素:サイトマップグローバルナビゲーションパンくずリスト、サイト内検索、URL 構造など)。

情報設計(IA)の全体像 — サイトの情報を整理・分類・階層化し、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着ける骨組みを作る流れの図解

絶対の原則:「情報が先、ページは後」

ページから先に作ると、「同じ内容が散らばる」「営業フローと食い違う」といった矛盾が後から次々と噴き出します。まずは情報をカードのように洗い出し(カードソート)、整理してからページ化するのが王道です。

Web 担当者の最大の役割

制作会社に丸投げしないことが重要です。顧客のリアルな声、商談フロー、営業現場で使われる言葉などの「生きた業務知識」を設計に持ち込むことが、担当者の最大の貢献になります。業者任せにすると「作る側に都合の良い分類」になりがちです。

現場で陥りやすい「落とし穴」

  • 「3 階層以内」のルールに縛られすぎる:階層が深くても、ユーザーが目的を達成する最短経路=ゴールデンルートが確保されていれば問題ありません。
  • 組織図とサイト構造(IA)を一致させてしまう:ユーザーにとって、企業の部署・組織の都合は関係ありません。
  • リニューアル時の「リダイレクト設計」を忘れる:せっかく構造をきれいにしても、旧 URL から新 URL への自動転送(リダイレクト)を設定し忘れると、それまでの SEO 評価がゼロになってしまいます。
  • 公開後に運用ルールが形骸化する:設計書を作って満足し、運用していくうちに再び情報が散らかってしまいます。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター
  • デザイナー
  • マーケター

会話上での使用例

リニューアルの情報設計を業者と詰める場面

  • 業者ディレクター
    IA のたたき台です。今のサイトのページ構成をそのまま整理してきました。
  • Web 担当者
    現状をそのままなぞると、利用者の探し方とずれてしまうんですよね。お問い合わせの上位30件を共有しますので、お客様がどんな言葉で何を探しに来るか、そこの整理から組み直してもらえますか。
  • 業者ディレクター
    承知しました。問い合わせのログをもとにカードソートからやり直して、改めてご提案します。

社内から部署別にメニューを分けてほしいと要望が出る場面

  • 経営層
    サイトの上のメニュー、営業部・技術部・サポート部で分けてくれないか。社内で見せるときにそのほうが説明しやすいんだ。
  • Web 担当者
    IA はお客様目線で組まないと、せっかくの問い合わせを取りこぼしてしまうんです。社内説明用の図は別に用意しますので、サイトのメニューは「課題から探す」「業種から探す」といった軸で組ませていただけますか。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 2-5 情報設計とゴールデンルート