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SSL 認証レベル(DV / OV / EV)

よみ: えすえすえるにんしょうれべる

Web サイトの通信を暗号化する「SSL 証明書」について、運営者の身元をどこまで厳格に審査したかを表す 3 段階のレベル区分です。レベルが上がるほど審査が厳しくなり、発行費用や期間も増えますが、その分サイトの社会的な信用度が高まります。

実務での使い分け(各レベルの特徴)

DV(ドメイン認証:Domain Validation)

  • 審査内容:「そのドメイン(URL)の所有者であるか」だけをメール等で機械的に確認する。
  • 特徴・用途:即日・無料で発行できるもの(Let's Encrypt など)が多く、個人のブログや、自社で直接決済システムを持たない一般的なコーポレートサイト等であれば、この DV で十分に対応可能です。

OV(企業実在認証:Organization Validation)

  • 審査内容:ドメイン所有権に加え、登記簿や電話等で「組織が実在するか」まで確認する。
  • 特徴・用途:証明書の情報に「組織名」が表示されます。BtoB の問い合わせフォームや採用サイトなど、訪問者に「ちゃんとした企業が運営している」という安心感を与えたい場合に選ばれます。

EV(実在証明拡張型:Extended Validation)

  • 審査内容:法的な実在性から本社の所在地まで、最も厳格に審査する。
  • 特徴・用途:銀行や証券、大手 EC など、厳重なセキュリティと信用が求められる領域で使われます。(※昔はアドレスバーが緑色になる視覚的なアピールがありましたが、現在は主要ブラウザで廃止されています。今は社内の監査やコンプライアンス上の理由で選ばれることが主流です)

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • 情シス
  • 法務 / 契約担当
  • インフラエンジニア

会話上での使用例

EC立ち上げ時にSSLの認証レベルを選ぶ場面

  • 業者ディレクター
    今回ECを立ち上げるので、DV / OV / EVのどれにしますか。
  • Web担当者
    決済はクレジット会社の画面に飛ばす形なので、自サイトはOVで十分です。EVは審査に1ヶ月ほどかかるので、必要性が出てきてから検討しましょう。
  • 業者ディレクター
    承知しました。ではOVで申請を進めますね。

監査部門からSSLレベルの引き上げを求められた場面

  • 法務
    監査の基準で、ログイン機能のあるサイトはOV以上と言われたんです。今はDVですよね、変えないとまずいですか。
  • Web担当者
    はい、OVに切り替える手配をします。年次の証明書費用が3万円から10万円ほどに増えますが、EVまでは今のところ必要ないと判断しています。
  • 法務
    了解です。増額分は予算側で通しておきます。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 1-4 SSL とサブドメインのよくある罠