用語集さ行

Safe Area

よみ: せーふえりあ

スマホ画面のノッチ(カメラの切り欠き)や、画面下のホームバー、四隅の丸角などに、Web サイトの文字やボタンが被らないようにするための「安全な領域」のことです。現在、iOS・Android 問わず、スマホサイトを制作する上で必須の考慮事項となっています。

Web 担当者が知っておくべき「実機確認」の重要性

パソコン上のデザイン案(カンプ)では綺麗に見えても、実際のスマホで見ると事故が起きていることが多々あります。

  • 画面下に追従するお申込みボタン(CTA)がホームバーに重なって押せない(コンバージョン機会の損失)
  • 一番上のメイン画像(キービジュアル)のキャッチコピーがノッチに隠れて読めない

これらは、実機(またはブラウザの開発者ツール)で確認して初めて発覚するため、テストアップ時の入念なチェックが不可欠です。

制作者とすり合わせる実装のポイント(設計上の論点)

制作会社やエンジニアに対しては、以下の対応が漏れていないか確認しましょう。

  • CSS での余白調整env(safe-area-inset-*) 関数を使い、セーフエリアの外側に十分な余白(パディング)を設けているか。
  • 設定タグの記述:上記を効かせるための <meta name="viewport" content="viewport-fit=cover"> が HTML に指定されているか。
  • 横画面への対応:スマホを横に持った際、左右のノッチで画面が欠けないか。

よくある落とし穴(注意点)

  • 最新機種への対応遅れ:iPhone の「Dynamic Island(画面上部の黒い浮かぶ島)」など、新機種が出るたびに仕様が変わるため、情報収集を怠ると表示崩れを起こします。
  • Android 特有の UI:iPhone だけでなく、Android の「ジェスチャーナビゲーション(画面端からのスワイプ操作領域)」とボタンが干渉しないかも確認が必要です。

言葉をよく利用する人

  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • デザイナー
  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター

会話上での使用例

iPhone実機で確認したらCTAボタンがホームバーと重なっていた場面

  • Web担当者
    iPhoneの実機で見ると、画面下に固定している問い合わせボタンがホームバーと重なって押しにくいんです。
  • コーダー
    Safe Areaの対応が抜けていました。下側にenvでパディングを足して、さらに16pxほど余裕を持たせます。あわせてviewport-fitの指定も入れておきますね。

横画面でメインコピーがノッチに隠れていた場面

  • Web担当者
    iPhoneを横向きにすると、メインコピーの左端がノッチに重なって読めなくなります。
  • デザイナー
    横画面のSafe Areaの左右insetを取って、コンテナの左右マージンを確保します。横向きのときはメインコピーを中央寄せにする方向で、レイアウトを組み直しますね。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 4-4 スマホ UI の 30 チェック