用語集か行

業務代行(AI 文脈)

AI の二面性の一つ。既存の作業(下書き・要約・整形・整理整頓)を AI が肩代わりする側面。「Task Automation」「Task Proxy」とも。本書では もう一つの顔=『発想のパートナー([[idea-partner]])』 と対をなす概念として、AI 活用の両軸の片方として整理。担当者は両面で AI を使い分ける。

本書のスタンス(Lesson 9-5)は「業務代行に偏ると効率化だけで終わり、発想創出([[idea-creation]])と組み合わせて初めて担当者の価値が上がる」。業務代行で空いた時間を別の業務代行で埋めるのではなく、発想創出に振り向けるのが本書の打ち手。AI に業務代行させる中身を意識的に選ぶ。

業務代行の例:下書き作成(メール / 議事録 / 提案書)、要約(長文 / 動画 / 録音)、整形(表記統一 / 構成整理 / フォーマット変換)、翻訳(日 ↔ 英 / 業界用語)、整理整頓(タスク優先順位 / スケジュール調整 / メール仕分け)、データ集計(数値 / グラフ作成)、校正(三段ゲート [[three-gate]])、調査(競合 / 業界動向の初期スクリーニング)。機密情報([[confidential]])の判定を必ず通す。

落とし穴は、業務代行に偏って発想創出の時間が消える、業務代行を「楽したい」だけで使って質が下がる、機密情報を業務代行に投入して漏洩、AI 出力を素通しで使う、業務代行の効率化を経営層に伝えず評価されない、業務代行で生まれた時間を別の業務代行で埋める(美徳の罠の逆パターン)、AI 各社のポリシー変更で業務代行の運用が変わる、業務代行が個人化して組織知化されない。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • マーケター
  • AI 活用担当 / プロンプトエンジニア
  • 広報
  • ライター / コピーライター

会話上での使用例

業務代行で時間が空いた場面

  • マーケター
    AI の業務代行で月 30 時間空きました
  • Web 担当者
    空いた時間を発想創出に振り向けましょう。営業同行 + 顧客取材 + 新企画ブレストで月 30 時間。事業 KGI への貢献を増やせます。「別の業務代行で埋める」のは美徳の罠の逆パターンで、本来の人の価値を活かせません

機密情報を業務代行に投入しそうな場面

  • マーケター
    社内戦略資料、AI に要約させたい
  • Web 担当者
    機密度判定を。機密度 A(社外秘戦略)なら AI 業務代行禁止、人だけで処理。機密度 B なら法人契約 AI で 1 AI のみ。機密度 C(公開可能)なら自由。業務代行の前に必ず機密度確認のステップを踏みましょう

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 9-5 主体は常に人