用語集A〜Z

Web フォント

よみ: ウェブフォント

Web サーバーから専用のフォントファイルを配信し、ユーザーの PC やスマホの環境に関係なく、指定した統一フォントで表示させる仕組みです(代表的なサービス:Google Fonts、Adobe Fonts など)。ブランドの統一感やデザイン品質を大きく高めることができます。

最大の鉄則:「ブランド表現」と「表示速度」のバランス

和文(日本語)フォントは、欧文に比べて文字数が膨大でファイルサイズが重いため、何も考えずに導入するとページ速度が著しく低下します。「デザインは綺麗になったけれど、サイトが重くて離脱される」という事態を防ぐことが、Web 担当者の重要な役目です。

実務でのアクション:速度低下を防ぐ 3 つの技術

制作会社に Web フォントの導入を依頼する際は、以下の対策をセットで要求しましょう。

  • フォント数の最小化:読み込むフォントの種類や太さ(ウェイト)を、極力絞る。
  • サブセット化:第一水準漢字やよく使う文字だけを抽出し、ファイルを軽量化して配信する。
  • display=swap の指定:Web フォントが読み込まれるまでの間は、ユーザーの端末に入っている標準フォントで文字を先行表示させ、ユーザーを待たせないようにする設定。

現場で陥りやすい「落とし穴」

最も多い失敗は、複数の Web フォントを無頓着に読み込み、ページが重くなって SEOの重要指標である「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」が悪化してしまうことです。導入の第一歩は、「本当にその Web フォントが必要か」を疑い、種類を最小限に絞ることから始まります。

言葉をよく利用する人

  • デザイナー
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • Web 担当者(発注側)

会話上での使用例

ブランドフォントのWeb表示について、デザイナーとWeb担当者が相談する場面

  • デザイナー
    ブランド指定のフォントを、サイト上でもそのまま表示したいんですが可能ですか。
  • Web担当者
    Web フォントとして配信すれば実現できます。ただ和文フォントは重くなりがちなので、表示速度への影響を確認して、使う文字だけ配信するサブセット化も検討させてください。
  • デザイナー
    見た目を保ちつつ軽くできるなら安心です。

ページが遅い原因をSEO担当者とWeb担当者で調べる場面

  • SEO担当者
    計測してみたらページの表示がかなり遅いんですが、原因の心当たりはありますか。
  • Web担当者
    Web フォントの読み込みが効いている可能性があります。表示の指定をswapにして読み込み中も文字が出るようにしつつ、サブセット化で容量を絞れば改善できるはずです。
  • SEO担当者
    では、まずフォントまわりから見直しましょう。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 4-1 デザインを判断する軸