PageSpeed Insights
よみ: ページスピードインサイト
概要と SEO における位置づけ
Google が提供する無料のページ読み込み速度測定ツール(Chrome の検証ツール等に搭載されている「Lighthouse」の Web ブラウザ版)。
任意の URL を入力すると、モバイル・デスクトップ別に「Core Web Vitals(LCP・CLS・INP)」を含むパフォーマンス指標を測定し、具体的な改善提案を表示してくれる。現在、検索エンジン(Google)は「ページ体験」を順位の評価要素に組み込んでおり、表示速度はユーザー体験だけでなく SEO の順位低下を防ぐためにも直結する重要指標である。
現場における目標設定のリアル(100 点を目指さない)
ポイントは「継続的なモニタリング」と「改善の優先順位付け」のツールとして使うこと。
決して 100 点満点を目指してはいけない。現代のサイトは GA4 や広告計測タグ、チャットボット等の「マーケティングツール」を多数導入しており、これらがスコアを構造的に引き下げるからだ。マーケティング要件とのバランスを取り、「モバイルで 60 点以上、Core Web Vitals 全項目が『良好』なら合格」といった現実的な最低ラインを置き、業者と協議して改善計画を立てるのが正しい姿勢である。
実務での具体的な改善アクション
トップページや主要な CV 経路のページを定期測定して悪化を早期に検知する。その上で、ツールが提示する改善提案の中から「影響度が大きく、改修工数が少ない(コスパが良い)項目」から着手する。
- 定番の改善対象:画像の最適化(WebP化や圧縮)、JavaScript・CSS の遅延読み込み、サーバー応答速度の改善(キャッシュ利用や CDN の導入など)。
やってはいけない「現場の落とし穴」と防衛策
- スコア至上主義の無茶振り:スコアの数字「だけ」を追いかけ、マーケティングタグのジレンマを理解しないまま「とにかく 100 点にしろ」と開発業者に丸投げし、現場を疲弊させる。
- 内容の丸投げと判断放棄:ツールが出してくる改善提案(英語や専門用語が多い)を自分では一切読解しようとせず業者に丸投げする。担当者自身が提案の中身の「意味」を理解した上で、自社の予算と照らし合わせて優先順位を決める判断力(ディレクション力)が不可欠である。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- SEO 担当者
- コーダー / フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
会話上での使用例
SEO担当者とページ速度の改善を相談する場面
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SEO担当者
表示速度をもう少し上げたいんですが、何から見ればいいですか。
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Web担当者(発注側)
まずPageSpeed Insightsで現状を測りましょう。出てきた改善提案のうち、効果が大きくて手間の少ないものから業者にリスト化してもらいます。
プロデューサーからレイアウトのガタつきを指摘される場面
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プロデューサー
スマホで見ると、表示中にレイアウトがガクッとずれるのが気になるな。
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Web担当者(発注側)
CLSという指標の問題ですね。PageSpeed Insightsの提案でずれの原因要素を特定できます。画像にサイズ指定を徹底すれば直せそうです。