Web制作会社の選び方・比較ポイント完全ガイド|失敗しない発注先の見つけ方

「良いWeb制作会社を紹介してもらえませんか?」——これは、当社がウェブコンサルティングの現場で最も多くいただく相談のひとつです。

当社は多くの制作会社・フリーランスに実際に発注し、案件ごとに使い分けてきました。その経験から言えるのは、制作会社選びに「絶対の正解」はなく、あるのは「自社との相性の見極め方」だけだということです。本記事では、その見極め方を具体的に解説します。

目次

Web制作会社を選ぶ前に知っておくべき基礎知識

まず前提として、制作会社は「良い会社・悪い会社」で分かれているのではなく、適材適所です。デザインに強い会社、マーケティングに強い会社、コーディング専門の会社、システム開発が得意な会社——それぞれ得意分野も価格帯もまったく異なります。種類ごとの特徴はWebサイト制作発注先一覧で詳しくまとめています。

もうひとつの前提は、価格の差は品質の差とは限らないということです。同じ要件でも見積もりには数十万円の開きが出ます。高いから安心でも、安いから危険でもありません。大切なのは、その金額の根拠を説明できる相手かどうかです。

Web制作会社を比較する際の5つのポイント

① 実績は「数」ではなく「中身」を見る

制作実績〇〇件という数字より、自社と近い業界・近い規模のサイトを作った経験があるかが重要です。実績ページを見るときは、デザインの見た目だけでなく「どんな課題をどう解決したか」の説明があるかに注目してください。

② コミュニケーションのしやすさ

話が通じにくい相手はそれ自体がコストです。問い合わせへの返信速度、専門用語をかみ砕いて説明してくれるか、こちらの要望を整理し直してくれるか。契約前のやり取りの段階で、プロジェクト中のコミュニケーションの質はほぼ見えています。

③ 対応範囲(どこからどこまで任せられるか)

デザインとコーディングだけなのか、戦略立案・原稿作成・撮影・公開後の運用保守まで任せられるのか。対応範囲が広いほど単価は上がりますが、複数の会社に分けて依頼するより情報が連動しやすく、総額では抑えられるケースも多くあります。

④ 見積もりの根拠が明確か

「一式 〇〇万円」だけの見積もりは比較のしようがありません。ページ数・工数・作業項目の内訳が示されているか、質問したときに根拠を説明できるかを確認しましょう。見積もりの見方はホームページ発注時の「見積り」のポイントで詳しく解説しています。

⑤ 公開後の運用・保守体制

ホームページは公開してからが本番です。更新の依頼はどう受けてくれるのか、保守費用はいくらか、トラブル時の対応窓口はあるのか。ここを契約前に確認していないことが、後のトラブルの大きな原因になります。

なお、当社が発注側として重視している視点(業界の知識力・柔軟性・スピード・技術力・正確性など)は費用・料金の相場一覧の「費用以外で見るべきポイント」でも解説しています。

視点別!Web制作会社 vs フリーランス どちらに発注すべき?

ざっくり言えば、組織力・安定性・対応範囲なら制作会社、価格とスピード感ならフリーランスです。小規模サイトや部分的な改修はフリーランスが割安になりやすく、ページ数が多い案件・複数職種が必要な案件・長期運用前提の案件は制作会社に分があります。

フリーランスへの発注は安さが魅力ですが、見極めを誤ると失敗のリスクも大きくなります。詳しくはWeb制作をフリーランスに外注するメリット・デメリットをご覧ください。

制作会社の探し方——紹介・検索・一括見積サイト

最も確実なのは信頼できる人からの紹介です。実際の仕事ぶりを知る人の評価は、Webサイト上のどんな実績紹介よりも信頼できます。取引先や同業のWeb担当者に聞いてみるのが第一歩です。

検索で探す場合は、候補を2〜3社に絞って問い合わせ、返信の質とスピードを比べてください。一括見積サイトの利用は手軽ですが、メリットとデメリットがあります。サイト制作一括見積サイトのメリットとデメリットで詳しく解説しています。

失敗しない発注のために必ず踏まえるべき3つのステップ

ステップ1:目的と予算を明文化する

「誰に見てもらい、何をしてもらうためのサイトか」「予算はいくらか」を1枚にまとめてから相談を始めます。これがあるだけで、制作会社の提案の質は大きく変わります。リニューアルの場合はホームページリニューアルの依頼方法ガイドの提案依頼書(RFP)の項が参考になります。

ステップ2:2〜3社で相見積もりを取る

1社だけでは金額の妥当性が判断できません。同じ条件を伝えて2〜3社から見積もりを取り、金額だけでなく「内訳の説明のわかりやすさ」を比べてください。相場感は費用・料金の相場一覧で確認できます。

ステップ3:契約前に「もしも」を確認する

納品データ(デザインの元データ)はもらえるか。サーバやドメインの管理は誰が持つのか。途中解約時の費用はどうなるか。公開後の修正単価はいくらか。こうした確認を怠った結果のトラブルは、制作会社とのトラブルBEST5で紹介しているとおり後を絶ちません。

まとめ:Web制作会社選びで失敗しないために

制作会社選びの失敗は、多くの場合「作ってほしいサイト」と「その会社が作れるサイト」のミスマッチから生まれます。実績の中身・コミュニケーション・対応範囲・見積もりの根拠・運用体制の5点を、価格と同じ重みで比較してください。

それでも判断に迷う場合は、発注側の立場で業者選定をサポートするウェブコンサルタントに相談するのもひとつの方法です。当社でも業者選定・お見積りに関するご相談を承っています。

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この記事を書いた人

制作会社や広告代理店で勤務する中で、様々な大手企業の制作ディレクションなどを担当。2013年に独立しLab-ry Worksを立ち上げる。中小企業を中心にウェブサイトにおける総合サポートを行う。独立前の経緯により、現在も大手のウェブプロジェクトにも参画する。ウェブの戦略からサーバの手配まで、中小企業向けにコストを抑えながらも高品質で効果的なウェブサイトを支援する。

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