アクセシビリティ
高齢者・障害のある人・一時的に手や目が使いにくい状況の人を含めて、すべての利用者が同じように Web を使えるようにする設計の考え方。視覚に制約のある人、耳が聞こえにくい人、運動機能に制約のある人だけでなく、屋外でまぶしい画面、片手スマホ、回線が遅いといった「状況的な不利」も対象に含む広い概念。
担当者の現場で論点になるのは、文字サイズ・配色コントラスト・キーボード操作・読み上げソフト対応(alt 属性などの代替テキスト)の 4 つが中心。世界標準のガイドラインは WCAG(A・AA・AAA の 3 段階)で、行政サイトや公共性の高いサービスは AA を満たす方向に進んでいる。民間サイトは AA を目指す必要は基本ないが、最低限を割ると訴訟リスクや評判リスクが現実に発生する。
本書のスタンスは「完璧主義で止まらず、3 段階(最低限 → 推奨 → 理想)で段階対応する」。最低限は alt 属性・配色コントラスト・キーボード操作の 3 点で、これを満たさないままの公開は事故に近い。推奨段階で見出しの階層・ランドマーク・フォームのラベルを整え、理想段階で WCAG AA 準拠を目指す、という積み上げ式が現実解(Lesson 4-5)。
担当者が陥りやすいのは、「アクセシビリティ = 障害者対応」と限定して優先度を落とすこと。実際には、見やすい配色・読みやすい文字サイズ・操作しやすいボタンといった改善は、すべてのユーザーの体験を底上げする。SEO 評価とも重なる領域なので、「やる価値あり」のラインで売り込みやすい施策でもある。
言葉をよく利用する人
- デザイナー
- コーダー / フロントエンドエンジニア
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
会話上での使用例
業者との打ち合わせで担当者がデザイナーに対応範囲を相談する場面
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Web 担当者
うちのサイト、アクセシビリティってどのレベルまで対応すればいいですか?
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デザイナー
中小企業さんなら、まず alt 属性の整備、配色コントラストの確認、キーボード操作の動作確認、この 3 つから始めるのが現実的です。WCAG の AAA まで目指す必要はありません
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Web 担当者
了解です。リニューアル時に最低限のラインで合意取って進めますね
社内レビューで経営層に対応コストを説明する場面
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経営層
アクセシビリティって、うちの規模で必要なの?
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Web 担当者
法的義務はないですが、配色や文字サイズの改善は全ユーザーが恩恵を受けるので SEO とも相性が良いです。今回は最低限ラインで対応コストは見積もりの 5% 程度に収めました