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デザインカンプ

デザインの完成見本(comprehensive layout の略)のことです。骨組みであるWF / ワイヤーフレームに、配色・装飾・写真・タイポ(文字の書体や配置)などを入れた最終的なビジュアルを指します。現場では略して「カンプ」と呼ばれることが多く、「デザイン案」「モック」などと呼ぶ人もいます(社内や業者間で呼び方を統一しておくとスムーズです)。

確認の勘所:「細部」はプロに任せ、「目的」に集中する

担当者は、余白の数 px の違いや線の太さといった細部よりも、「自社らしさが出ているか」「ターゲットに刺さるか」の判断に集中しましょう。細かな美しさはデザイナーの領域であり、担当者は「世界観・トーン・優先順位」といったビジネスの意思決定を担うのが基本です。

実務でのチェックポイント(承認時の判断軸)

  • 世界観:自社のブランドトーンと合っているか。
  • 顧客視点ペルソナ(ターゲット顧客)が見たときに違和感はないか。
  • 情報量:FV(ファーストビュー:最初に画面に映る範囲)に必要な情報が収まっているか。
  • 導線:CV ボタン(申し込み等のボタン)は埋もれずに存在感があるか。
  • デバイス:SP(スマホ)と PC の両方で見て納得感があるか。

よくある落とし穴(注意点)

  • 社内意見によるキメラ化:社内のあちこちから出た「あれも入れたい」「この色も使いたい」という意見をすべてデザインに反映させようとした結果、統一感のない「キメラ(つぎはぎの怪物)」になってしまう。担当者は必ず「フィルター役」となり、目的に合わない意見は勇気を持って切り捨てる姿勢が必要です。

言葉をよく利用する人

  • デザイナー
  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター
  • 広報
  • コーダー / フロントエンドエンジニア

会話上での使用例

業者ごとに呼び方が違って社内が混乱した場面

  • Web 担当者
    困ったことに、業者 A はカンプ、B はモック、C はビジュアル案って、みんな呼び方がバラバラなんです。
  • プロデューサー
    では社内ではデザインカンプ、略してカンプに表記を統一しましょう。複数の業者が並走しているときは、議事録の呼び名も揃えておくと誤解が減りますよ。

デザインカンプを受け取って何を見ればいいか迷う場面

  • Web 担当者
    初稿のデザインカンプが上がってきたんですが、どこを見て判断すればいいでしょう。余白とか細かいところが気になってしまって。
  • デザイナー
    余白や色味の微調整はこちらで詰めますので、まずは世界観がブランドのトーンに合っているか、ターゲットの方が見て違和感がないか、その大きなところを見ていただけると助かります。細部より方向性の確認をお願いします。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 4-3 デザインカンプの見方