フィルター役
担当者がデザインへのフィードバックで担う役割の一つ。社内の様々な意見(経営層・営業・現場・広報・法務など)を「自社らしさ」「ターゲット適合」の軸で選別して制作側に渡す機能。社内意見をそのままぶつけると「キメラ」(継ぎ接ぎした奇妙なデザイン)が生まれる。
本書のスタンス(Lesson 4-6)は「判断軸を持って取捨選択するのが、担当者のフィルター役の責務」。フィルター役不在のプロジェクトは、最後の最後でちゃぶ台返しが頻発する。担当者は「全部の意見を業者に渡すメッセンジャー」ではなく、「判断軸に従って意見を選別する責任者」として動く。
判断軸の例:ペルソナ([[persona]])・ポジショニング([[positioning]])・ブランドトーン([[brand-tone]])・KGI / KPI([[kgi]] / [[kpi]])・ゴールデンルート([[golden-route]])。社内意見が出てきたら「ペルソナの利用シーンで効くか」「ブランドトーンに合うか」を 1 つずつ照らす。通したもの・通さなかったものを両方記録しておくと、後で説明可能。
落とし穴は、社内意見を全部反映してキメラ化、フィルター役を「お役所仕事」と社内に思われる、判断軸が曖昧で「フィルターした理由」を説明できない、経営層の意見だけ無条件で通す(社長忖度)、社内意見を切り捨てたまま記録を残さず後で恨まれる、業者にフィルター役を渡してしまい社内事情が反映されない。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- プロデューサー
- 広報
- マーケター
会話上での使用例
社内レビュー会でカンプに対して様々な意見が出た場面
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営業
もっと明るく、写真も人物より商品で
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広報
渋めで落ち着いた印象が良い
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経営層
私は青系が好み
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Web 担当者
フィルター役として整理します。ペルソナとブランドトーンの軸で判断し、業者に渡す案を 1 案に絞ります。各意見は記録、選定理由とともに来週まとめて共有します
経営層の意見を通すか議論する場面
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経営層
ボタンは緑にしてくれ
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Web 担当者
アクセントカラーは赤系で設計済み(コントラスト確認済)です。緑だと CV ボタンの存在感が弱くなる懸念があります。フィルター役として、効果検証データと一緒に判断材料を整理してご相談させてください