自分事化
サイトや広告を見たユーザーが、「これはまさに自分のためのものだ」と感じる状態のことです。訪問者は、サイトを開いた瞬間に「自分の課題を分かってくれている」と感じれば読み進めて CV(成果)に繋がり、「他人のサイトだ」と感じれば即座に離脱します。シンプルですが、Web マーケティングにおいて最も残酷で重要な指標です。
デザイン評価の最優先事項
制作物へのフィードバックを行う際、色味や余白といった細かいデザインを語る前に、まずは「自分事化できているか」を絶対的な評価軸に置いてください。
自分事化できているかの「具体的な判定方法」
ペルソナ(想定顧客)を 1 名に絞り、「その人物が、片手スマホでサイトのファーストビューを 3 秒見たときにどう感じるか?」を社内の複数人で評価します。
- コピーの向き:
× 内向き(自社紹介):「うちの強みは◯◯です」
◯ 外向き(顧客の課題):「あなたの◯◯な悩みに」 - ビジュアル:写真の被写体がペルソナに「近い人(共感できる人)」に見えるか。
- 言葉選び:ペルソナが普段使っている言葉が使われているか。
初心者が陥りやすい「落とし穴」
- 「自分事化」を抽象論のまま語り、具体的なデザインやコピーに落とし込めていない。
- 企業目線の「内向きなコピー」を、ただカッコいいからと採用してしまう。
- 写真の被写体が、ターゲットの年齢や属性から微妙にズレている。
- デザイン性を優先するあまり、抽象的な KV(キービジュアル=メイン画像)になり、利用シーンが想像できない。
- 社内で「できている気がする」と感覚だけで合意し、ユーザー検証を行わない。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- デザイナー
- マーケター
- ライター / コピーライター
- ディレクター
会話上での使用例
デザインカンプを見た担当者が違和感を伝える場面
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Web担当者
カンプはとても綺麗です。ただ、ペルソナに据えた40代の現場マネージャーが一目見て、自分事化できる気がしないんです。
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デザイナー
被写体が20代女性中心なのが原因かもしれません。40代の現場の方の写真に差し替えて、コピーも業界一の専門性から、現場の困りごとを3ステップで解決へ変えて出し直しますね。
社内レビューでカッコよさばかりが話題になる場面
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営業
このデザイン、すごくカッコいいですね。
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Web担当者
カッコよさより、お客様が自分のためのサイトだと感じてくれるかが大事なんです。これは自分事化できているか、という観点で。先週同行で会った社長さん3人がこれを見たらどう感じるか、想像してみてください。引っかかる点があれば教えてほしいです。