デザインの決定権
Web デザインの最終決定権を誰が持つかを明確化する概念です。経営層・マーケター・デザイナー・Web 担当者・代理店など、関係者(ステークホルダー)が多いほど決定が遅れ、最終的に複数意見の寄せ集めである「キメラデザイン」(一貫性のないデザイン)になりやすくなります。
実務での鉄則(プロジェクト立ち上げ時の必須事項)
重要なのは、デザインの決定権を「1 人、または少数」に集約することです。「経営層の意向を汲みつつ、最終判断は Web 担当者が下す」といった明確な責任体制を敷き、プロジェクト立ち上げ時に必ず明文化して合意をとっておきます。
実務での落とし穴(よくある失敗例)
- 決定権者が曖昧なままの進行:誰が決めるのかフワッとしたまま制作が走り出し、プロジェクトの終盤になってから、経営層から「やっぱりやり直し」とちゃぶ台返しを受けてしまうケース。(現場で最も多い悲劇です)
- 合議制によるキメラデザイン化:角が立たないよう全員の意見を少しずつ取り入れた結果、誰も責任を取らず、誰の心にも刺さらない平凡なデザインになってしまうこと。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- プロデューサー
- デザイナー
- ディレクター
- 経営層
会話上での使用例
関係者の多いプロジェクトの立ち上げをプロデューサーと話す場面
-
プロデューサー
今回は経営層もマーケも口を出してきそうで、関係者がかなり多いんですよね。
-
Web担当者
でしたら最初にデザインの決定権を握っておきましょう。最終判断を誰が下すのかを明文化しておかないと、後半で必ず意見がぶつかって、やり直しになります。
-
プロデューサー
たしかに前回それで揉めました。今回はキックオフで決定者を決めてしまいましょう。
デザインレビューで意見がまとまらず紛糾している場面
-
デザイナー
レビューで皆さんの意見がバラバラで、どれを採用すればいいのか分からなくなっています。
-
Web担当者
ここで一度デザインの決定権を確認させてください。寄せ集めで決めると一貫性のないデザインになってしまうので、最終的に判断する一人に集約したいです。Lesson 4-6のブレ防止の核心はそこなんです。
-
デザイナー
なるほど、全員の意見を均等に反映しようとしていたのが間違いだったんですね。決定者を立てて進めます。