IP アドレス
インターネット上の機器(サーバー、PC、スマホなど)を識別するための「インターネット上の住所」にあたる数値です。「192.0.2.1」のような IPv4 形式や、「2001:db8::1」のような IPv6 形式があります。
実務で IP アドレスに関わる 3 つの場面
Web 担当者は、主に以下の用途で IP アドレスを扱います。
- アクセス解析:自社からのアクセス(社内 IP)を除外して正確な数値を測る、地域を判別する。
- セキュリティ:管理画面へのアクセスを「特定の IP アドレス(自社オフィスなど)」だけに制限する。
- 法務・プライバシー対応:アクセスログの取得や利用目的をプライバシーポリシーに明記する。
取扱いの注意:IP アドレスは「個人情報」になり得る
ヨーロッパの GDPR などでは、IP アドレスは厳格な個人データとして扱われます。日本の法律でも「個人関連情報」に該当し、他の顧客データと紐づけて個人を特定できる場合は「個人情報」となるため、取扱いや外部ツールへのデータ共有には注意が必要です。
現場で陥りやすい「落とし穴」
最も多い失敗は、テスト環境や管理画面に「IP 制限(社外からのアクセス遮断)」をかけた結果、在宅勤務(テレワーク)のメンバーがアクセスできなくなることです。会社のネット回線は IP が変わらない「固定 IP」ですが、家庭の Wi-Fi などは接続ごとに IP が変わる「動的 IP」だからです。これを防ぐには、情シス部門と連携して「VPN(社内ネットワークに安全に繋ぐ仕組み)」経由でのアクセスを許可するなどの設計が必要になります。
言葉をよく利用する人
- 情シス
- Web 担当者(発注側)
- インフラエンジニア
- 法務 / 契約担当
会話上での使用例
管理画面のアクセス制限を情シスと設計する場面
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情シス
管理画面は社外から触れないように、IP で絞っておきたいです。
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Web担当者
IP アドレス で制限する設計でいいと思います。ただ在宅勤務のメンバーは家庭回線で IP が変わるので、そのままだと締め出されてしまいます。テレワーク組は VPN 経由でアクセスする前提で設計しましょう。
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情シス
確かにそうですね。VPN 必須にして許可リストに入れておきます。
アクセスログの扱いを法務に相談する場面
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法務
アクセスログはどのくらいの期間保存する想定ですか。
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Web担当者
IP アドレス を含むログは、ほかの顧客データと結びつくと個人情報扱いになりうるので、保存期間は 3 か月程度にとどめたいです。取得目的はプライバシーポリシーに明記する方針で進めます。
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法務
その方向で問題ないです。ポリシーの文面は私の方で確認します。