IP 制限
特定の IP アドレス(インターネット上の住所)からのアクセスのみを「許可」または「拒否」するセキュリティ手法です。サーバーの設定ファイル(.htaccess など)や、WAF(Web アプリケーションファイアウォール)を使って実装します。
実務における主な用途
- 管理画面や社内ツールの保護:社内 LAN や VPN経由のアクセスのみを許可する。
- ステージング環境(テストサイト)の保護:制作会社と自社からしか見えないようにする。
- 不正アクセスのブロック:攻撃が多い特定の海外 IP からのアクセスを丸ごと拒否する。
セキュリティの鉄則:「多層防御」
IP 制限だけでなく、ベーシック認証(Web サイトにアクセスした際に出る簡易的な ID・パスワード入力)と組み合わせるのが基本です。二重の壁を作ることで、不正アクセスのリスクを激減させることができます。
現場で陥りやすい「落とし穴」
セキュリティを厳格化するあまり、テレワーク(在宅勤務)や外出中の社員が管理画面にアクセスできなくなってしまうことです。会社のネット回線は IP が変わらない「固定 IP」ですが、家庭の Wi-Fi などは接続ごとに IP が変わる「動的 IP」であるため、制限に弾かれてしまいます。これを防ぐため、IP 制限をかける際は「VPN(社外から安全に社内ネットワークに繋ぐ仕組み)」の整備とセットで運用設計を行うことが不可欠です。
言葉をよく利用する人
- 情シス
- Web 担当者(発注側)
- インフラエンジニア
- バックエンドエンジニア
会話上での使用例
管理画面への不正アクセスを受けて防御を強化する場面
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情シス
管理画面に対して、海外からの不正アクセスの試行がかなり来ています。
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Web担当者
ではIP制限を強化しましょう。社内とVPN経由のアクセスだけに絞って、さらにベーシック認証も重ねれば、二重の守りになります。
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情シス
そうですね、許可するIPの一覧を整理して渡します。
在宅勤務の社員が管理画面に入れず原因を確認する場面
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社員
在宅から管理画面に入ろうとしたんですが、アクセスできませんでした。
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Web担当者
今はIP制限で社内のIPだけ許可している状態なんです。在宅のときはVPNにつないでから入っていただけますか。それで社内と同じIPになるのでアクセスできますよ。