VPN
よみ: ブイピーエヌ
概要と技術的特徴
誰もが使う公衆のインターネット上に、暗号化された「仮想の専用トンネル」を構築して通信を保護する技術(Virtual Private Network / 仮想プライベートネットワーク)。社外から社内ネットワークに安全にアクセスするための手段として広く普及しており、テレワークや国内外の出張時における社内システム利用の必須インフラとなっている。
Web 担当者の実務におけるセキュリティ設計
Web 担当者にとっては、自社の CMS(WordPress 等)の管理画面や、社内向け Web システムのセキュリティ設計において非常に重要となる。
社員が VPN に接続すると、「会社の固定 IP アドレスからアクセスしている」状態を作り出せる。これを利用し、Web サーバー側で「会社の固定 IP 以外からのアクセスをすべて弾く(IP 制限)」設定にすれば、外部のハッカーからの攻撃を強固に防御することが可能になる。
現場における運用ルールの徹底と啓蒙
セキュリティ対策はシステムだけでなく、「社外からのアクセスは VPN 経由を必須とする」という運用ルールの統一が鍵となる。VPN 利用が浸透していない組織ほど情報漏洩事故が起きやすいため、情シス部門と連携してインフラ整備を促進し、利用を「当たり前」の文化にしておくことが安全に繋がる。
やってはいけない「現場の落とし穴」と防衛策
- 公衆 Wi-Fi の罠(ルールなきテレワーク):ルールが曖昧なまま、社員がカフェやホテルの「フリー Wi-Fi」を使って VPN を通さずに社内システムや顧客データにアクセスしてしまうこと。フリー Wi-Fi は通信が傍受されやすいため、パスワードをあっさり盗み見られる致命的な事故に直結する。利用ルールの明文化と「なぜ危険なのか」の教育が必須。
- 「VPN =絶対安全」という過信(ゼロトラストの欠如):VPN さえ繋げば安全だと思い込み、社内ネットワーク内のアクセス権限を緩くしてしまうこと。一度 VPN の認証情報を奪われて社内ネットワークに侵入されると被害が拡大するため、近年は「VPN の内部であっても全ての通信を疑い、毎回認証・認可を行う(ゼロトラストセキュリティ)」という考え方へシフトしつつある点も知っておきたい。
言葉をよく利用する人
- 情シス
- インフラエンジニア
- Web 担当者(発注側)
会話上での使用例
テレワーク対応で社内システムへのアクセス方針を決める場面
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情シス
テレワークが増えてきて、社外から社内システムにアクセスしたいという声が多いんです。
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Web担当者
それなら社外からはVPN経由を必須とルール化しましょう。管理画面のIP制限もVPNのIPだけ許可する形にすれば、安全性を保ったままアクセスできます。
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情シス
わかりました。利用ルールを明文化して周知しておきます。
海外出張中に社内システムが使えず相談する場面
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営業
海外出張中なんですが、社内システムにつながらなくて困っています。
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Web担当者
社外からは直接アクセスできない設定なんです。VPNでつないでいただければ海外からでも安全に使えますので、情シスに接続情報を発行してもらってくださいね。