PM(プロジェクトマネージャー)
よみ: ぴーえむ
概要と役割
プロジェクト全体の進行管理・スケジュール調整・品質管理を担う中心的なロール(役割)です。業者側に PM がいる場合、Web 担当者の主な対話相手となります。技術力以上に、高いコミュニケーション力・段取り力・関係者間の調整力が問われます。
大規模案件では、自社内側にも PM(または PMO:プロジェクトマネジメントオフィス)を立てるケースがあり、業者側の PM と対等に渡り合うカウンターパートとして機能させます。
業者選定時の「PM 見極め」の勘所
PM の能力次第で、プロジェクトの成功・失敗が大きく左右されます。だからこそ、業者(制作会社)選定時は「会社の実績」以上に「担当 PM のスキル・経験」を厳しく確認する必要があります。
※注意点:見積もりに含まれる「ディレクション費」は PM の人件費(稼働時間)に相当します。一般的に総予算の 10〜20% が相場ですが、ここを安易に値引き交渉すると PM の稼働時間が削られ、結果的に進行が崩壊するため注意が必要です。
契約前に握るべき確認ポイント
最も警戒すべきは、契約までは熱心だが契約後に実務を丸投げして連絡が薄くなる「営業 PM」を見抜くことです。
- アサインの確認:提案時の PM と契約後の実務 PM が同じ人か(会社によっては別人がアサインされるため絶対確認)。
- リソースの確認:PM の同時担当案件数(10 件以上抱えている PM は間違いなく対応が薄くなる)。
- 実績と体制:類似案件の経験(業種 / 規模)、コミュニケーション手段(Slack / メール / 定例会議の頻度)、対応時間帯。
- エスカレーションパス(緊急連絡網):障害時や、PM 本人の動きが悪い場合に備え、PM の上司(責任者)への連絡経路を契約前に必ず確保しておく。
- 複数業者間の連携体制:複数業者(制作会社、システム会社など)が関わる場合、業者 PM 同士が直接連携する体制が組まれているか。
やってはいけない「現場の落とし穴」と失敗談
- 人選の罠:提案時の「営業 PM」の口車に乗せられ、実務能力を見抜けないまま発注してしまう。
- サイレント交代:契約後、発注側に通知されないまま、いつの間にか PM が新人や別の人に交代させられている。
- キャパシティオーバー:PM の同時担当案件が多すぎて連絡が常に滞り、確認待ちでスケジュールが遅延する。
- プレイングマネージャーの限界:PM が自分でコードも書いており(兼務)、マルチタスクの限界を迎えてマネジメントも制作物の品質も両方落ちる。
- 発注者の伝書鳩化:複数業者並走時に業者 PM 間の直接連携ルールが組まれておらず、発注者(Web 担当者)が間を取り持って技術的な伝言ゲームをするハメになる。
- 社内体制の崩壊:社内側に PM 役や決裁の交通整理役を立てず、一人の Web 担当者が社内調整と業者対応のすべてを抱え込んで疲弊・ショートする。
言葉をよく利用する人
- プロデューサー
- ディレクター
- Web 担当者(発注側)
- 経営層
- マーケター
会話上での使用例
業者選定で担当PMの体制を確認する場面
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業者ディレクター
提案時のPMは弊社の山田ですが、契約後は別の鈴木が担当としてつきます。
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Web 担当者
契約後に PM が変わるんですね。であれば、鈴木さんとの一次面談を組ませてください。連絡手段や、同時に何件くらい持っているか、似た案件の経験があるか、そのあたりを確認させていただきたいです。
社内にPM役を立てるかプロデューサーと議論する場面
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Web 担当者
マルチベンダーになるので、社内側にもPM役が必要だと思っています。
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プロデューサー
では私が社内 PM に入ります。各社の PM との週次定例と、月次の経営報告でつなぎますね。週次の議事録は全業者で共有して、どこまでが誰の責任か、毎週確認していきましょう。