ザイアンス効果(単純接触効果)
心理学者ロバート・ザイアンスが提唱した、「人は、特定の物や人に繰り返し接触するほど、自然と好感度や親近感が上がっていく」という心理法則です。Web マーケティングにおいては、「1 回のアクセスで無理やり売ろうとする」のではなく、SNS の発信、メルマガ(メールマガジン)配信、リターゲティング広告などを通じて「複数回接触させて関係性(信頼)を作る」という戦略の強力な根拠になります。
実務の鉄則:好感度は「逆 U 字カーブ」を描く(上限設定の必須化)
最も注意すべきポイントは、接触回数を増やせば増やすほど良いわけではないという点です。ある一定の回数(閾値)を超えると、ユーザーは「しつこい」と感じ、好感度が一気に嫌悪感へと反転します。広告運用においては、この嫌悪感を防ぐために「フリークエンシーキャップ(フリークエンシー)(1 人のユーザーに広告を表示する上限回数の設定)」を必ずセットで行うのが基本です。
初心者が陥りやすい罠(落とし穴)
- ストーカー化(過剰接触の正当化):「ザイアンス効果があるから」という理由で、同じユーザーに 1 日何十回も同じ広告を追いかけさせたり、メルマガを毎日送りつけたりして、ブランドを決定的に嫌いになられてしまう。
- 効果検証のサボり:ユーザーが「しつこい」と感じる最適な上限回数(閾値)は、商材やターゲットによって異なります。クリック率の低下やメルマガの解約率(配信解除率)などのデータ分析を行わず、業者の初期設定のまま放置してしまう。
言葉をよく利用する人
- マーケター
- 広告運用者
- Web 担当者(発注側)
会話上での使用例
リターゲティング広告の接触回数を広告運用者と相談している場面
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広告運用者
リタゲ広告、何回くらい接触させればコンバージョンに効くんでしょうね。
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Web担当者(発注側)
ザイアンス効果でいうと、繰り返し見せるほど好感は上がるんですが、上限の設計が大事なんです。だいたい数回までが効果的で、10回を超えるあたりからは逆にしつこく感じられて嫌悪感につながるので、表示回数の上限はちゃんと切りましょう。
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広告運用者
多ければいいわけじゃないんですね。フリークエンシーで制御します。
メルマガの配信頻度をマーケターと相談している場面
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マーケター
メルマガ、週3で配信してるんですけど、これって多すぎますか?
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Web担当者(発注側)
ザイアンス効果で関係性を作りたいなら、週1から2くらいがバランスいいと思います。週3だと接触過多で、かえって開封率が落ちたり配信解除が増えたりするリスクがあるんです。