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アカウント

サービスを利用するための個別の登録情報(ID・パスワード・権限)のことです。Web サービス、SaaS、AI ツール、SNS などすべてにおいて存在し、この管理が組織のセキュリティとデータガバナンス(情報管理の統制)の基礎になります。

鉄則:業務には必ず「法人契約のアカウント」を使う

個人のアカウントに業務情報を入力することは、重大な情報漏洩リスクにつながります。業務利用は必ず法人契約 / 企業契約のアカウントを使いましょう。特に近年は、「個人アカウント × AI の学習機能 × 機密情報」という三重事故を防ぐ運用が欠かせません。

実務におけるアカウント管理のポイント

  • 1 ユーザー 1 アカウント:共有アカウントは「誰が操作したか」の責任が曖昧になるため避ける。
  • SSO(シングルサインオン)連携:1 つの ID・パスワードで複数サービスに安全にログインできる仕組みを導入し、一元管理する。
  • 2 段階認証の必須化:パスワード漏洩時の不正アクセスを防ぐ。
  • 権限の最小化:必要以上の管理者権限をむやみに付与しない。
  • 定期的な棚卸し:年に 1 回など、不要なアカウントが存在しないかチェックする。

現場で陥りやすい「落とし穴」

  • 退職時の権限剥奪漏れ:情シス(情報システム部門)と連携できておらず、SNS や AI ツール、メール配信システムなどのアカウントが退職後も残ってしまう。
  • 退職者の個人 PC にログイン情報が残ったままになる。
  • インフラ系アカウントの業者依存:サーバやドメイン、レジストラ(ドメイン登録業者)のアカウントが自社ではなく制作業者の所有のままになっており、契約解除時にトラブルになる。

言葉をよく利用する人

  • 情シス
  • Web 担当者(発注側)
  • AI 活用担当 / プロンプトエンジニア
  • 法務 / 契約担当

会話上での使用例

退職者のアカウント剥奪を確認する場面

  • 情シス
    退職者のアカウント剥奪って、どこまでチェックすればいいですか。
  • Web 担当者
    オフボーディングのチェックリストで網羅しましょう。Google WorkspaceやSlack、GitHub、AIツール、SNS、CMSの管理画面、メール配信ツール、広告管理画面、解析ツール、ドメインやサーバの管理まで。1人退職すると20個から30個くらい剥奪するのが普通です。

共有アカウント運用を見直す場面

  • 情シス
    SNSのアカウント、今は3人で共有して使っているんです。
  • Web 担当者
    共有だと誰が操作したのか曖昧で、投稿事故が起きたときに特定できないんです。SNSは管理権限を付与すれば複数人で運用できるので、共有は解消して、各自の個別アカウントに管理権限を割り当てる形に切り替えましょう。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 9-2 組織の AI 利用ルール