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エスカレーター戦略

顧客との関係性を段階的に深め、少しずつ上位の商品・サービスへと導いていくマーケティング戦略のことです。いきなり高額な主力商品を売り込むのではなく、顧客のハードルを下げて「エスカレーター」のように自然にステップアップさせる仕組みを作ります。「バリューラダー」「階段設計」とも呼ばれます。

エスカレーターの設計例

以下のように、接点ごとに役割(段)を持たせます。

  • 1 段目(無料):お役立ち資料(ホワイトペーパー)のダウンロード、無料セミナー。
  • 2 段目(お試し):サンプル品の提供、フリーミアム(基本機能の無料開放)。
  • 3 段目(低価格):初回限定の割引商品、お試しコンサルティング。
  • 4 段目(主力・高額):本命の有料契約、継続的なサブスクリプション。

実務におけるポイント

Web サイト全体の動線設計や、リードナーチャリング(見込み客の育成)の核となる考え方です。各ページやメールがエスカレーターの「1 段」を担うよう設計し、メール配信ツールや CRM(顧客管理システム)と連動させて関係性を育てていくのが、理想的な流れです。

よくある落とし穴(注意点)

最も多い失敗は、無料やお試し段階のコンテンツの「品質が低い」ことです。「無料だからこれくらいでいいや」と手を抜くと、顧客は上の段へ進もうとしません。「無料(低価格)なのに、これだけ価値があるなんて!」という感動こそが、次のステップへ進む最大の推進力になります。

言葉をよく利用する人

  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • プロデューサー
  • 広告運用者
  • CRM 担当

会話上での使用例

無料相談の予約数を増やす施策を設計する場面

  • マーケター
    無料相談の予約数を増やしたいんですが、なかなか伸びなくて。
  • Web担当者
    いきなり相談へ誘導せず、エスカレーター戦略で前段を作りましょう。ホワイトペーパーで関心のある層を集めて、メルマガで関係を温めてから無料相談につなぐと、自然に予約が増えます。

SaaSの無料登録から有料への転換率が悪い場面

  • プロデューサー
    無料登録から有料への転換率がどうにも上がらないんです。
  • Web担当者
    エスカレーター戦略の段の作りが粗いのかもしれません。無料からトライアル、有料へ進む間に、これだけ価値があったと実感できる小さなゴールを挟むと、上の段へ上がる動機が生まれます。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 7-5 メールマーケティング