用語集か行

カスタマージャーニー

顧客が商品を知ってから購入、さらにリピートに至るまでの「行動の道筋」を可視化したものです。これを地図のように図解したものを「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。

実務における活用ポイント

顧客の行動段階ごとに「どのような感情や疑問を抱き」「どのチャネル(検索・SNS・広告など)に接触するか」を整理し、施策の役割分担を明確にするためのフレームワークです。BtoB(企業向け)は検討期間が長く、BtoC(消費者向け)は即決が多いなど、業態によってジャーニーの長さは異なります。

各フェーズの設計と KPI の例

一般的には以下の 6 段階(または簡素化した 3〜4 段階)で整理し、段階ごとに KPI(目標数値)を設定します。

  • 1. 認知リーチ数、インプレッション
  • 2. 興味:サイト滞在時間、ページビュー。
  • 3. 検討:資料ダウンロード数、問い合わせ数。
  • 4. 購買CV(コンバージョン)数、売上。
  • 5. リピート:再注文率、LTV(顧客生涯価値)。
  • 6. 紹介(共有):SNS でのシェア数、レビュー数。

よくある落とし穴(注意点)

  • 理想論ばかりを詰め込み、抽象的すぎて実際の施策(実務)に落とし込めない。
  • 顧客が「どこで離脱・脱落しているか」を可視化しておらず、改善ポイントが見えない。
  • 一度作っただけで満足してしまい、最新の顧客行動(AI 検索によるゼロクリックサーチ(ゼロクリック)など)の変化に合わせて更新しない。
  • ペルソナ(ターゲット像)が複数いるのに 1 つのジャーニーしか作らず、顧客ごとの違いを見落とす。
  • せっかく作ったマップを社内だけで抱え込み、外部の制作業者や広告代理店と共有しない。

言葉をよく利用する人

  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • プロデューサー
  • デザイナー
  • ライター / コピーライター

会話上での使用例

コンテンツ設計を何から始めるか相談される場面

  • マーケター
    コンテンツ戦略、正直どこから手を付ければいいか迷ってます。
  • Web担当者
    まずカスタマージャーニーを描いて、段階ごとに足りないコンテンツを特定しましょう。BtoBなら認知から継続までの6段階くらいに分けて、各段階の主な疑問と不足コンテンツを並べると、優先して作るべき記事が見えてきます。
  • マーケター
    なるほど、いきなり記事を書き始めるんじゃなくて地図を作るんですね。

ジャーニーの段階別にKPIを決める場面

  • マーケター
    カスタマージャーニーの各段階に、KPIを設定したいんですが。
  • Web担当者
    段階ごとに分けましょう。認知はリーチや指名検索、興味は滞在やページ深度、検討は資料ダウンロード、購買は問い合わせや商談化、継続は再受注、という具合です。あわせて各段階の離脱率も見ると、どこで落ちているかが分かります。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 7-6 チャネル横断の比重設計