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校正観点

AI に文章のチェック(校正)を依頼する際、「何を目的にチェックするのか」を絞り込んで指示するための分類のことです。

実務でのプロンプト(指示出し)のコツ

AI に対して単に「校正して」とだけ依頼すると、出力が散漫になり精度が出ません。以下のように観点ごとにプロンプトを分けて依頼することで、AI の出力品質が劇的に上がります(観点ごとに別の AI ツールを使ってクロスチェックさせるのも効果的です)。

【具体的な校正観点のリスト】

  • ファクト:数字、引用元、固有名詞に誤りはないか(ファクトチェック)。
  • 論理:主張と根拠の整合性が取れているか。
  • 表記統一:文体(ですます調)、カタカナ表記、記号のルール。
  • 法令遵守:薬機法、景表法、著作権などをクリアしているか。
  • 自社らしさブランドトーンに合っているか。

「自社らしさ」をチェックさせる際は要注意です。素材なしで頼むと一般論しか返ってきません。必ず「ブランド定義」や「過去の優秀な記事」、ペルソナなどの独自素材を読み込ませてから指示しましょう。

初心者が陥りやすい罠(落とし穴)

  • 欲張りすぎ(全観点の同時投入):全ての観点を 1 つのプロンプトに詰め込むと、AI の処理が追いつかず精度が落ちます。
  • AI への過信と最終確認の放棄:AI が「問題なし」としたからといって、人が最終確認(本質的な判断)を怠ると事故に繋がります。
  • 観点リストの形骸化:リストが古いままアップデートされず、最新の市場変化や海外法令(GDPR / CCPAなど)への対応が漏れてしまう。

言葉をよく利用する人

  • ライター / コピーライター
  • AI 活用担当 / プロンプトエンジニア
  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • 法務 / 契約担当

会話上での使用例

AIに校正を頼んだら提案が散漫で、指示の出し方を相談する場面

  • ライター / コピーライター
    AIに校正してと頼んだら、いろんな修正提案がバラバラに返ってきて、どれから直せばいいか分かりませんでした。
  • Web担当者
    一度に全部見させると散らかりがちです。校正観点を分けて、ファクト、論理、表記統一、読みやすさ、配慮表現というように観点ごとに別々に依頼してみてください。出てきた結果を最後に人がまとめて判断する流れにすると、ぐっと精度が上がります。
  • ライター / コピーライター
    観点を分けて投げるんですね。それなら直す順番もはっきりしそうです。

AIに自社らしさを出させたいが一般論しか返ってこない場面

  • マーケター
    AIに自社らしく書き直してと頼んでも、当たり障りのない一般論しか返ってこないんです。
  • Web担当者
    素材なしだとどうしてもそうなります。ブランドトーンの定義と、過去の評判が良かった記事を数本、それにペルソナを先に渡してから依頼してみてください。その上で校正観点の自社らしさで見てもらうと、AIもうちのトーンに寄せた提案を返してくれます。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 9-4 AI 校正の使い方