用語集さ行

専用校正ツール

日本語の「表記揺れ(例:コンピューター / コンピュータ の混在)」「誤字脱字」「敬語」のチェックに特化したソフトウェアのことです。代表的なものに、Just Right!(ジャストシステム)、文賢(ウェブライダー)、enno、PRUV などがあります。ChatGPT などの汎用 AI よりも、ルールに基づいた「表記統一」や「社内用語のチェック」を安定して行えるのが強みです。

運用の核心:三段構えのクロスチェック

汎用 AI が得意な「文体や論理の調整」と、専用ツールが得意な「表記統一・敬語チェック」を組み合わせ、最後に「人の目」で確認する三段構えクロスチェック)が現代のスタンダードです。

ツール選定のポイント

  • セキュリティ(外部送信の有無):クラウド型か、外部にデータを送らないオンプレミス(自社内)型か。機密情報を扱う場合は特に重要です。
  • 辞書のカスタマイズ:自社独自の用語や商品名、社員名などを登録してチェックできるか。
  • システム連携:利用している CMS(WordPress など)と API で直接連携できるか。

よくある落とし穴(注意点)

  • セキュリティの考慮漏れ:機密度の高い未発表の情報を、安易に外部送信型のツール(汎用 AI 含む)に入れてしまい情報漏洩のリスクを生む。
  • カスタマイズを怠る:自社用語の辞書登録やルールの追加更新を行わず、結局使い勝手が悪くなる。
  • ツールを過信して人が見ない:ツール任せにして最終的な「人の目」による確認を怠り、文脈的におかしい表現を見落とす。

言葉をよく利用する人

  • ライター / コピーライター
  • AI 活用担当 / プロンプトエンジニア
  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • 情シス

会話上での使用例

専用校正ツールを何にするか情シスから相談された場面

  • 情シス
    専用校正ツールを入れたいんですが、何を選べばいいでしょう。
  • Web担当者
    機密度の高い社内文書を扱うなら、外部に送信しないオンプレ型がおすすめです。Web公開のコンテンツなら、業界辞書をカスタマイズできるクラウド型でいいと思います。文体や論理はChatGPT、表記の統一や敬語は専用ツール、という役割分担で運用設計しましょう。

業界用語の誤りがツールで検出されないと相談された場面

  • マーケター
    専用校正ツールを入れたのに、業界用語の間違いが全然引っかからないんです。
  • Web担当者
    それは業界辞書のカスタマイズが必要ですね。自社用語や商品名、社員名、専門用語を登録しておきましょう。半期に一度更新すれば新しい用語にも追従できます。汎用のAI校正ではカバーしきれない部分を、ここで補う形になります。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 9-4 AI 校正の使い方