用語集さ行

スコープ調整

プロジェクト進行中にスコープ(作業範囲)を増減すること。追加要望・要件変更・予算制約・スケジュール変更への対応として行う。Web 制作では、契約後に「やっぱりこれも追加で」「予算を 20% 削りたい」「期日を 1 ヶ月前倒し」のような変動が頻繁に起きるため、初期スコープを後から動かす運用力が問われる。

本書のスタンス(Lesson 3-5 / 3-6)は「『変更ルール』を契約段階で決めておくと、揉めずに調整できる」。+「金額を下げる手段を相談する」発想で業者と一緒に着地点を探るのがフェアな姿勢(Lesson 3-6)。値引きをただ要求するのではなく、何かを諦める前提で交渉する。

調整の現実的な打ち手:機能を 1 期 / 2 期に分割(フェージング)・修正回数を減らす・スマホ実機チェックの回数を減らす・素材の発注者支給 / 業者調達の境界線を見直す・コンテンツ移行を発注者側で担う・ローンチ日を後ろにずらす。値引き交渉ではなく「等価交換」で帯を移すのが本書の流儀。

落とし穴は、スコープ変更を口頭で済ませて議事録なし、追加見積なしで業者が黙って吸収して品質低下、変更を担当者個人で承認して経理や上長と情報共有しない、変更が累積して当初計画と乖離、スコープ削減と引き換えに業者からの「これも実は含まれていた」が増える、削った機能のリスクメモを残さず公開後に「なんで?」となる。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • プロデューサー
  • ディレクター
  • 法務 / 契約担当
  • 経理 / 購買

会話上での使用例

予算が 20% 削減になって業者と相談する場面

  • 経営層
    予算 20% 削減で進めて
  • Web 担当者
    スコープ調整で業者と等価交換します。「採用ページをフェーズ 2 に・スマホ実機チェックを 5 機種 → 3 機種・素材撮影を社内素材で代替」の 3 つで削れます。各削減のリスクメモも添えます

進行中に「これも追加で」と要望が出た場面

  • マーケター
    採用ページに動画を入れたい
  • Web 担当者
    スコープ調整として、変更ルールに沿って追加見積を業者に依頼します。フェーズ 2 候補に入れる選択もあるので、両案の試算を出して経営層判断にかけます

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 3-6 値引き交渉とフェアネス