BEAF の法則
LP(ランディングページ)やサービスサイトの構成を組み立てるための強力な鉄則です。以下の 4 要素を、ユーザーの心理的納得感の順に並べます。
- B:Benefit(便益):「使うと、どんな良いことが起きるのか?」(理想の未来)
- E:Evidence(証拠):「なぜそれが信じられるのか?」(数字、実績、口コミ)
- A:Advantage(優位性):「なぜ他社ではなく、自社なのか?」(競合との違い)
- F:Feature(特徴):「それは何(どんな機能・スペック)なのか?」(製品の正体)
運用の要点:温度感に応じた「構成のパズル」
この順序は固定ではありません。ターゲットの「熱量」に合わせて柔軟に組み替えるのがプロのディレクションです。
- 新規認知層(課題に気づいていない層):B(理想の未来)を提示し、「自分に関係がある」と興味を持たせるため、原則通り B→E→A→F で組み立てます。
- 比較検討層(すでに課題が明確な層):すでに「何を買うか」の目星がついているため、F(スペック)→A(優位性)→E(根拠)→B(ベネフィット)のように、機能比較から入る構成の方が刺さる場合も多いです。
Web 担当者は、制作会社からあがってきた構成案に対し、「この LP はターゲットの心理に対して B から入るべきか、それとも F から入るべきか」という視点で必ず問い直してください。「機能説明(Feature)」から書き始める案は、多くの場合「だから何?」というユーザーの疑問を放置する「独りよがりな LP」になります。
現場でよくある「落とし穴」
Benefit の定義を履き違えると、Web の構成は一瞬で崩壊します。
- 「自社都合のエゴ」を Benefit と勘違いする罠:「業界最速の処理速度(Feature)」を「最高の体験を届けます(Benefit)」と勘違いし、Benefit の欄を「自社がアピールしたい技術スペック」で埋めてしまう。ユーザーから見れば「自社の強み」を押し付けられているだけに感じ、「結局、私の今の悩みはどう解決してくれるの?」という疑問が解消されず、即座に離脱します。Benefit とは「自社の技術自慢」ではなく、「ユーザーがこの商品を使って得られる『苦痛からの解放』や『理想の生活』」そのものです。
会議で Feature が出てきたら、「それはつまり、ユーザーにとってどんな良い未来があるってこと?」と翻訳を繰り返し、Benefit を磨き込むことがディレクターの役割です。
言葉をよく利用する人
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- ライター / コピーライター
- デザイナー
会話上での使用例
LPリニューアルの構成方針をデザイナーと話す場面
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デザイナー
今のLP、機能の説明から始まっていて長く感じるんですよね。
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Web担当者
BEAFの法則で組み直しましょう。まず読み手のメリットを最初に置いて、機能は最後に簡潔にまとめる流れにしたいです。
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デザイナー
では便益を先頭にした構成で作り直します。
A/Bテストの訴求バリエーションをマーケターと設計する場面
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マーケター
A/Bテストのパターン、どう作り分けましょうか。
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Web担当者
BEAFの並び順を変えた2パターンで試しましょう。すでに比較検討に入っている層と、まだ認知段階の層とで、響き方が変わるかを見たいんです。