共感マッピング
ターゲット(ペルソナ)の感情や行動をより立体的・現実的に描くためのフレームワークです。「エンパシーマップ」とも呼ばれます。年齢や職業といった「属性中心のペルソナ」だけでは見えない、日常の情報接触や無意識の不満を引き出すことができます(XPLANE 社が考案し、IDEO やスタンフォード d.school などがデザイン思考のツールとして広めました)。
構成する「6 つの区画」
ユーザーの状況を以下の視点に分けて言語化していきます。
- 見ているもの(See):日常で何を見ているか、どんな環境にいるか。
- 聞いているもの(Hear):友人や上司、メディアからどんな影響を受けているか。
- 考え・感じていること(Think & Feel):心の中で本当に思っていること、気がかりなこと。
- 言っていること・行動(Say & Do):人前での発言や、実際に取っている行動。
- 痛み(Pain):抱えている不満、ストレス、障害。
- 得たいもの(Gain):本当に欲しい結果、成功の基準。
実務における基本スタンス(正しい順序)
共感マップは、決して「机上の空論(想像)」で埋めてはいけません。実際のユーザー観察やインタビューと組み合わせて使い、「対象を徹底的に観察したうえでの言語化ツール」として使うのが鉄則です。これができると、LP(ランディングページ)や記事のキャッチコピー(言葉選び)が一段と現実的で刺さるものになります。
よくある落とし穴(注意点)
- ユーザーの観察をサボり、担当者の想像だけで都合よくマップを埋めてしまい、ただの「一般論ペルソナ」になってしまう。
- 「痛み(Pain)」と「得たいもの(Gain)」の表現が表層的になり、「忙しい」「効率化したい」程度の薄い言葉で止まってしまう(「◯◯という作業に毎日 1 時間奪われてイライラしている」など、具体的な発言や行動レベルまで掘り下げないと、実際のキャッチコピーには転換できません)。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- マーケター
- ディレクター
- ライター / コピーライター
- デザイナー
会話上での使用例
ペルソナをもう一段深掘りする作業をディレクターと進める場面
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ディレクター
ペルソナの現場マネージャ田中さん、まだ描写が浅い気がします。
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Web担当者
共感マッピングで区画を埋めていきましょう。とくに言っていることの欄は、想像で書かずに実際のインタビュー発言から拾ってきます。
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ディレクター
では発言データを見ながら埋めていきましょう。
コピーライティングの前にターゲットの悩みを整理する場面
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ライター
ターゲットの痛みを3つくらいに絞りたいんですが。
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Web担当者
共感マッピングの痛みの欄から選びましょう。出てくる頻度が高くて、発言としても強く出ているものを3つ抜き出すと、コピーに転換しやすいです。